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FXファンダメンタルズの強化書

情報を利益につなげる実践の読み方・使い方

著:松崎 美子

紙版

内容紹介

世界的なインフレ進行、各国中銀の大幅利上げ、各地で高まる地政学リスク!

FXや投資にとって、再び「ファンダメンタルズの時代」が到来!

主要国と日本の広がる「金利差」をトレーダーはどう狙うべきなのか?



ファンダメンタルズ(fundamentals)とは、「経済の基礎的条件」のことです。

一口にファンダメンタルズと言ってもその範囲は広く、それぞれの国・地域の中央銀行の金融政策を筆頭に、長短の金利、さまざまな経済指標、為替の需給、政治情勢や要人の発言、戦争・紛争などの地政学リスク、災害や天候などすべてが入ると言っても過言ではありません。



また、経済指標には、人口増加率、GDP成長率、マネーサプライ、雇用者数、失業率、鉱工業生産指数、小売売上高、消費者物価指数、PMI景気指数など、マクロからミクロまで数多の指標があり、政府機関や民間機関などから日々公表されています。

FXの「ファンダメンタルズ分析」とは、これらすべての中から分析対象を選択し、為替の動向を予測する手法になります。



その中でもまず最重要なのが、「中央銀行の金融政策」です。主要中銀は年8回程度「金融政策理事会」を開催し、インフレ・ターゲットや政策金利の誘導目標などを決めて世界に公表するほか、マクロ経済予想や今後の見通しなど、とても有意な情報を発信しています。まずはこの動向を正確に押さえて勝ちやすい有利な状況でトレードすることが、勝率を高め利幅を大きくできる早道です。個人投資家がFXでやみくもな勝負をしても、決して長続きはしません。

また、スキャルピングや数時間のデイトレ―ドのような(超)短期トレードをする方でも、主要中銀の政策内容やその時々のファンダメンタルズの動向を知った上でやるに越したことはありませんし、発表のタイミングを狙うことも選択肢の1つになるでしょう。



本書は、金融の本場ロンドン在住のFXトレーダー、「ロンドンFX」こと松崎美子さんが、スイス銀行東京支店、英バークレイズ銀行本店、米投資銀行メリルリンチ・ロンドン支店などで培った豊富な経験を基に、最近の事例や海外の情報・視点も踏まえて書いた「FXファンダメンタルズ取引」の決定版!FEDや日銀を含む各国中銀の政策の特徴や、いま注目される経済指標の見方と使い方、補強し合うファンダとテクニカルの話、今後の注目テーマなども詳しく解説。著者ならではの最新欧州情報も満載!



もはやファンダの知識なくして、勝ち続けるのはムリ!

「一度覚えれば一生役立つFXの最強知識」を身に着け、勝てるトレーダーになるための強化書です!

目次



〔目次〕
序・ファンダメンタルズ分析こそFXで勝つための最強知識
【第1章】為替を動かす主なファンダメンタルズ要因
1-01・通貨の需給
1-02・政策金利の引き上げと引き下げ
1-03・量的緩和(QE)
1-04・為替介入
1-05・要人発言
1-06・経済指標
1-07・選挙や政治など
1-08・地政学リスク
【第2章】ファンダメンタルズの主役は中央銀行
2-01・中央銀行がやっていること
2-02・金融政策とマーケットのコンセンサス
2-03・金利の種類
2-04・欧州中央銀行(ECB)の金融政策とその特徴
2-05・イングランド銀行(BOE)の金融政策とその特徴
2-06・米連邦準備制度(FED)の金融政策とその特徴
2-07・日本銀行(BOJ)の金融政策とその特徴
【第3章】注目すべき経済指標と見方の基本
3-01・注目の経済指標は時代によって移り変わる
3-02・経済指標発表の基本的な対処法
3-03・GDP(国内総生産)
3-04・雇用統計と失業率
3-05・インフレ率
3-06・購買担当者景気指数(PMI)
3-07・英国や欧州などのその他の経済指標
3-08・一風変わった経済指標
【第4章】ファンダを重視したFX取引の準備
4-01・取引する時間軸の決め方
4-02・為替市場と時間帯のおさらい
4-03・通貨ペアと時間帯の関係を見る
4-04・年間の取引プランを立てる
4-05・X(旧Twitter)は情報収集の最強ツール
4-06・材料の織り込み済みも頭に入れる
4-07・絶対に省けない実効為替レートのチェック
4-08・通貨の天秤で買い売りを判断する
【第5章】通貨ペア毎の注意点と戦略ポイント
5-01・取引する通貨ペアをどうやって選ぶか
5-02・ドル円(USD/JPY)の注意点と戦略ポイント
COLUMN・リスク・オンとリスク・オフ
5-03・ポンドドル(GBP/USD)の注意点と戦略ポイント
5-04・ポンド円(GBP/JPY)の注意点と戦略ポイント
5-05・ユーロドル(EUR/USD)の注意点と戦略ポイント
5-06・ユーロ円(EUR/JPY)の注意点と戦略ポイント
5-07・ユーロポンド(EUR/GBP)の注意点と戦略ポイント
【第6章】ファンダによる判断を補強するテクニカル
6-01・トレンドラインと水平線
6-02・200週移動平均線と60週EMA
6-03・乖離率を使った長期取引
6-04・実効為替レートを取引に利用する
6-05・ベガス・トンネルを使った売買
【第7章】2023年以降のマーケット注目テーマ
7-01・ここからのヨーロッパのリスク
7-02・2023~24年は中国に要注意
7-03・日本の国力低下と出遅れた日銀
7-04・2023年中に米国の利下げはあるのか

著者略歴

著:松崎 美子
松崎 美子(まつざき・よしこ)
1986年スイス銀行東京支店入行。1988年渡英。翌年より英バークレイズ銀行本店ディーリングルーム勤務。その後1997年より米投資銀行メリルリンチ・ロンドン支店でもFXとオプション・セールスをつとめた後、退職。2003年からFX取引を開始。2007年からブログ「ロンドンFX」などを通じ、欧州・米国を中心に最新為替関連情報を発信。セントラル短資FX、フィリップ証券、外為どっとコム、JFX株式会社、ヒロセ通商、エフピーネット株式会社など、FX会社や投資助言会社でのコラム連載やユーチューブ番組ヘの出演、セミナーのほか、複数のマネー誌への寄稿、日経CNBCやラジオNIKKEIの番組など、多くのメディアに登場。
またDMM オンラインサロン及びユーチューブチャンネルの「FXの流儀」のほか、WEB講座「ファンダメンタルズ・カレッジ」を主催。
主な著書に『松崎美子のロンドンFX』『ずっと稼げるロンドンFX』(自由国民社)、監修に『ディーラーだった松崎美子さんがやさしく教える おいしく稼ぐFX入門』(standards)がある。

ISBN:9784426128579
出版社:自由国民社
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF