お父さんが教えるシリーズ
お父さんが教える 作文の書きかた
著:赤木 かん子
内容紹介
お母さんにも教えてあげよう!文章を書くって、こんないに楽しいんだと。
目次
第1章 プロローグ
第2章 だれが? どうした?
第3章 いつ? どこで? なにを?
第4章 書き出してみよう
第5章 全体を書く
第6章 原稿用紙の使いかた
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この本は、作文が書けなくて悩んでいる子どもをまじめに救いたいと思っていらっしゃる大人のかたのために作った、初級者用の作文の本です(今回だけ書ければいいやというかたは、例文がたくさん載っている他の本をご覧ください)。
文章には大きく分けて2パターンあります。
この世に本当には起きてないことを書く小説(空想系と呼ばせてください)の文章と現実にこの世にあること(仮に、リアル系と呼びます)を書く解説文です。
医学や政治、法律、経済、科学、のような世界で使う文章はリアル系です。
ノーベル化学賞を受賞するような学者で、小説を読む人はあまり聞きませんが、本を読まないわけではなく、文字は、論文は、絶えず読んでいる、といっていいし、本の山に囲まれているのが普通です。
どちらが好きかは、頭がいい悪い、ではなく、単に好み、嗜好の問題です。
他のことはまあまあ人並みにできるのに、国語だけが苦手、作文が苦手、読書感想文を書くのが嫌、という人は、リアル系が好みの人、が多いのです。
でもこのタイプなら、文章を書くのは簡単です。
なぜなら、小学校で書く作文は〝本当にあったことを書く〟生活文で……つまりは〝リアル系〟の文章で、リアル系の人は、リアル系の文章は得意なはずだからです。
では、なぜ書けないのか、というと、それは簡単で、リアル系の文章の書きかたを教えてもらっていない、からです。
なにも説明せずに、いきなり、「はい、書いて」といわれたら、生まれつき向いている人以外は、ほとんどの人はできないに決まっています。そうしてできないと嫌になるし、怖くなるし、だから書かないからうまくならない、という悪循環になるのです。
とりあえずは小学校1、2年生を対象に作りましたが、苦手だ、と思っているのなら、6年生でもここからはじめてください。
この本は〝大人が読んで〟子どもに〝こうやればいいんだって〟と〝話しことばで説明する〟ことによって子どもたちができるようになるように作っています。
どうぞ、ご協力、よろしくお願いします。 (「はじめに」より)
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