宮沢賢治と学ぶ宇宙と地球の科学 5
気象と海洋
編:柴山 元彦
著:和田 充弘
内容紹介
地学教師でもあった宮沢賢治が作品内に描いた地学的な知識や表現を手掛かりに、中学・高校で習う地学の基礎を学びなおせる新感覚の参考書シリーズに、テーマ別詳細版が全5巻で登場!
シリーズの原点となる『宮沢賢治の地学教室』は、賢治の童話や詩を引用しながら、たくさんのカラー図版とともにダイナミックな宇宙・地球科学の世界を解説し、実習編の『宮沢賢治の地学実習』とともに好評を博しています。
本書では、地学で扱う5分野(宇宙、地球内部、鉱物、地史、気象)を各巻1テーマずつ独立させ、『教室』に収録しきれなかった作品や大幅に加筆し、中学理科や高校の「地学基礎」で学習する内容をほぼ網羅しています。
第5巻「気象と海洋」では、大気・海洋の構造と大循環のしくみ、日本周辺の気候の特徴について「農学校歌(精神歌)」「風野又三郎」「グスコーブドリの伝記」「土神ときつね」「水仙月の四日」などを参照しながら学んでいきます。
〈本書の特徴〉
●賢治と地学をともに深める●
数項目ごとに、関連する宮沢賢治作品や賢治にまつわるエピソードを引用・紹介。作品の中に隠れている地学のテーマを再発見し、学習へのモチベーションを引き出します。
●文学と科学をつなぐ会話●
宮沢賢治の大ファンである「ケンジ先生」と、ケンジ先生に地学を教わる森の学校の動物たちとの会話が、引用作品や解説内容をフォローし、理解をたすけます。
●図・写真たっぷりの詳しい解説●
イラストや写真、図表などをたっぷりと使い、複雑に思われがちな地学の世界をわかりやすく手ほどきします。
●防災教育にも役立つ●
各巻の最終章では、各分野に関連する自然災害を特集。近年多発する大規模災害のしくみを学び、防災・減災に役立つ知識を身につけることができます。
目次
<主な目次>
はじめに
第1章 大気の構造
第2章 大気の大循環
第3章 雲・雨・雪
第4章 日本の気候
第5章 海洋
第6章 気象災害
引用作品の解説
宮沢賢治と地学の関わり
参考文献・ウェブサイト
おわりに
索引