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恐竜研究の最前線

謎はいかにして解き明かされたのか

著:マイケル・J・ベントン
他監:久保田 克博
他監:千葉 謙太郎

紙版

内容紹介

この20年ほどの新しい技術の発展により、色、咬合力、走る速度や子育ての様子など、化石に隠された謎が思いがけない方法で明らかにされた。著者は古生物学が博物学からコンピューターや最新の技術を用いた科学的領域へと変貌した軌跡を目の当たりにしてきた。そんなベントンが通説を振り返り、自身の研究・経験をもとに、最新の発見と証拠を示し、読者を研究の最前線である発掘現場から博物館、研究所の舞台裏まで案内する。

真鍋 真 氏(国立科学博物館)推薦
「単なる想像から科学的仮説へ。近年の恐竜学の驚きの進歩を実感しよう!」

目次

【目次】

年代層序表

はじめに 科学的発見はいかにして生まれるか

第1章 恐竜の起源

第2章 系統樹の作成

第3章 恐竜の発掘

第4章 呼吸と脳と行動パターン

第5章 ジュラシック・パークの世界

第6章 胚から巨体へ

第7章 恐竜の採餌行動

第8章 恐竜の移動様式と歩行

第9章 大量絶滅

おわりに

巻末資料
 恐竜絶滅の仮説
  1.生物学的事由 2.物理的環境の要因

参考文献

索引

著者略歴

著:マイケル・J・ベントン
マイケル・J・ベントン
ブリストル大学古脊椎動物学教授、同大学古生物研究所所長。同研究所はCWUR世界大学ランキング古生物学研究団体部門1位に選出された。古生物学の権威ある教科書や、『When Life Nearly Died』(Thames & Hudson、2015年)、『生命の歴史――進化と絶滅の40億年』(鈴木寿志・岸田拓士訳、丸善出版、2013年)、『進化地図』(小畠郁生監修、池田比佐子訳、河出書房新社、2011年)など、著書は50冊以上にのぼる。恐竜化石の解説でメディア出演も多数。
他監:久保田 克博
久保田克博(くぼた・かつひろ)
1979年群馬県生まれ。2002年筑波大学第一学群自然学類卒業。2008年筑波大学大学院生命環境科学研究科修了。博士号取得。現在、兵庫県立人と自然の博物館研究員。小型獣脚類恐竜を中心に、恐竜の記載や系統関係について研究している。主な著書に『BCキッズはじめてのきょうりゅうずかん英語つき』(監修、2017年、講談社)、『恐竜えほんティラノサウルス』(監修、2017年、金の星社)、『恐竜の教科書』(共監訳、2019年、創元社)などがある。
他監:千葉 謙太郎
千葉謙太郎(ちば・けんたろう)
1985年札幌市生まれ。2008年東北大学理学部卒業。2011年北海道大学理学院修士課程修了。2018年トロント大学生態学進化生物学科修了。博士号取得。現在、岡山理科大学生物地球学部助教。ケラトプス類恐竜の分類と進化、および、骨の内部構造に基づいて古生物の生理・生態の研究をしている。主な著書に『恐竜の教科書』(共監訳、2019年、創元社)がある。

ISBN:9784422430409
出版社:創元社
判型:A5変
ページ数:352ページ
定価:4200円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:RBX