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ルース・B・ギンズバーグ名言集

新しい時、新しい日がやってくる

訳:岡本 早織

紙版

内容紹介

女性として史上2人目の米国最高裁陪審判事となり、ジェンダーの平等や多様性の実現のために力を尽くしたルース・B・ギンズバーグ。保守傾向を強める連邦最高裁においてリベラルな立場を貫き、理知的な態度と鋭い弁舌がSNSで注目されたことをきっかけに、「RBG」の愛称で若者の間でも絶大な人気を誇った。
法の力を信じ、大きな格差と不均衡を抱える社会の変革を一歩一歩進めようとしたギンズバーグの考え方、生き方は、正論を貫くことがばかばかしく思えるような現実にも絶望せず、着実に変化を起こしていくための勇気を与えてくれる。
本書は法廷やインタビューなどにおけるギンズバーグの発言から選ばれた55の名言を、5つのテーマごとに紹介。さらに邦訳版では、日本ではまだ広く知られていないギンズバーグの業績や人柄、各名言の背景などを理解するための詳細な解説を施す。

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ルース・B・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg, 1933-2020)
1993年から2020年に死去するまで27年間にわたってアメリカ合衆国連邦最高裁判事を務める。当時まだ数少なかった女性弁護士としてジェンダー不平等などに関わる訴訟を多く担当し、コロンビア特別区巡回区連邦控訴裁判所の判事に就任。その後、ビル・クリントン大統領に指名されて1993年に連邦最高裁入り。以来、保守化の進む連邦最高裁においてリベラル派の代表的存在となった。意見を異にする立場の人とも対等で友好的なコミュニケーションを築く一方、法廷では舌鋒鋭い弁舌を展開し闘う姿がSNSで注目を集め、「RBG」「ノトーリアスRBG」の愛称で呼ばれるポップアイコンとなった。伝記絵本や映画、ドキュメンタリーが製作され、関連グッズも販売されるなど、大衆の間でも高い人気を誇った。

目次

〈おもな目次〉

はじめに(訳者まえがき)

1 ジェンダーの平等

2 最高裁判所

3 差別

4 彼女自身

5 社会と文化

おわりに(訳者あとがき)

著者略歴

訳:岡本 早織
1993年、大阪生まれ。中学時代をベルギーのインターナショナルスクールで過ごす。国際基督教大学を卒業し、現在は実務翻訳者。2014年から、「TOKYO+MADE (Humans of Tokyo)」というインタビューサイトの翻訳を担当。2019年から、日本における婚姻の平等(同性婚の法制化)の実現を目指すMarriage For All Japanを内部で翻訳・通訳などにより支援。訳書に『国際化の時代に生きるためのQ&A②ジェンダーってなんのこと?』(創元社)がある。

ISBN:9784422320304
出版社:創元社
判型:4-6変
ページ数:96ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2021年11月
発売日:2021年11月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB