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「戦後再発見」双書 7

朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか

著:五味 洋治

紙版

内容紹介

北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐって緊迫化する日本の安全保障。なぜヨーロッパでは30年も前に消滅した「冷戦構造」が、東アジアではいまだに続いているのか……。現在の日本政府は、アメリカとのあいだに存在する安全保障の枠組みを変えることはまったく選択肢になく、ただ中国と北朝鮮を、崩壊したソ連に代わる「新たな脅威」と位置づけ、従来の冷戦構造を維持しようとしている。本書では、その根源が67年前の「朝鮮戦争」にあることを明らかにし、対米関係では日本と双子のような関係にある韓国の軍事的状況から、これまであまり論じられてこなかった朝鮮戦争と日本の安全保障体制の関係についてときほぐし、これから進むべき日本の未来を展望する。

目次

第1章 ソウルにある米軍基地――100年越しの基地移転
第2章 北朝鮮と核ミサイル危機(1962年~2017年)
第3章 朝鮮戦争の歴史――開戦から休戦まで(1950年~1953年)
第4章 朝鮮戦争と日本の戦争協力
第5章 韓国軍の指揮権はなぜ米軍がもっているのか
第6章 朝鮮戦争をどうやって終わらせるか

著者略歴

著:五味 洋治
1958年、長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1983年に中日新聞社東京本社へ入社し、1997年に大韓民国の延世大学校に語学留学。ソウル支局、中国総局を経て、現在、東京新聞論説委員。著書に『父・金正日と私』(第44回大宅壮一ノンフィクション賞候補作:文春文庫)、『生前退位をめぐる安倍首相の策謀』(宝島新書)などがある。

ISBN:9784422300573
出版社:創元社
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2017年12月
発売日:2017年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS