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【図説】紋章学事典

著:スティーヴン・スレイター
監:朝治 啓三

紙版

内容紹介

紋章の成り立ちから独特の用語、デザインの意味まで
80のテーマを立てて詳しく解説。図版・写真700点超収録!

紋章は、はじめは敵・味方の識別のために作られ、やがて個人や家門の権威を内外に示すために掲げられ、様々なデザインが生まれた。中世以来の伝統をもつ紋章は、それ自体のなかに豊かな歴史を見いだすことができる。本書では、ヨーロッパはもとより、アメリカ、アフリカの紋章や日本の家紋など、世界各地の紋章文化を豊富な図版とともに伝える。

圧倒的なボリューム、バランスのとれた記述。
紋章学レファレンスの決定版!

●本書の特徴

1)紋章の起源から今日的役割まで、紋章学の世界を包括的に解説。

2)紋章学独特の用語や意匠の意味など、テーマごとに丁寧に解説。

3)細部にこだわった美麗図版・写真700点超を収録。

目次

序 紋章学へのいざない

◆第1部 紋章の歴史と用語

第1章 紋章の起源と発展
紋章の誕生/中世社会における紋章/騎士道と紋章/中世の軍装/トーナメント/副紋章と仕着せ/紋章旗
 
第2章 紋章と紋章規則
中世の紋章官/紋章官の役職/紋章官服と記章/紋章に関する権利/葬儀における紋章/忌中紋章(ハッチメント)と葬儀装飾

第3章 紋章の構成要素
完全な紋章一式(アチーブメント)/盾(シールド)/兜飾(クレスト)/兜と冠(コロネット)/盾持(サポーター)/標語(モットー)と刻銘(インスクリプション)

第4章 紋章学の用語
原色、金属色、毛皮模様/盾の紋地の分割/オーディナリー/サブオーディナリー/分割線(パーティション)/紋章説明(ブレイズンリー)/紋章の動物/紋章の人物、身体/紋章の鳥、魚、植物/紋章の怪物および空想上の動物/無生物の図像/言葉あそびのある紋章

第5章 紋章のメッセージと宣言
加増紋(オーグメンテイション)/不名誉の標と格下げ/物語の中の紋章/つながり/女性の紋章/合わせ紋(インペイルメント)と結婚/女相続人と単純な紋地分割(クォータリング)/複雑な紋地分割/識別標章と続柄標章(ケイデンシー)/非嫡出子/中世における紋章の使用/紋章の特権

◆第2部 紋章の応用

第6章 国王と貴族の紋章
王家の紋章/イングランド貴族/ガーター騎士団/金羊毛騎士団/教会の紋章/宗教騎士団

第7章 都市と国家の紋章
市章と国章/ガーター騎士団の叙任式/議会の開会式/陸軍の紋章/海軍の紋章/空軍の記章/警察と秘密機関の紋章/職務標章/大学および学校の紋章/医療機関の紋章/ギルドと同業組合

第8章 世界の紋章
スコットランドの紋章/スコットランドのクラン制度/ウェールズの紋章/アイルランドの紋章/フランスの紋章/イタリアの紋章/スペインおよびポルトガルの紋章/ドイツ語圏の紋章/ナチスの紋章/ロシアの紋章/共産主義の紋章/ポーランドの紋章/アメリカの紋章/スカンジナビアの紋章/アフリカの紋章/カナダの紋章/日本の紋/対立する紋章

第9章 紋章の継続
紋章の過去と未来/現代の紋章授与

用語集
索 引
参考文献/図版出典

著者略歴

著:スティーヴン・スレイター
英国紋章協会の評議委員。ヨーロッパの紋章学および各地域の紋章に造詣が深く、紋章に関する著作の執筆のほか、各地で精力的に講演活動を行う。
監:朝治 啓三
関西大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。著書:『シモン・ド・モンフォールの乱』(京都大学学術出版会)、『西洋の歴史基本用語集 古代・中世編』『西欧中世史』(編著、ミネルヴァ書房)、『中世英仏関係史 1066-1500』ほか。

ISBN:9784422215327
出版社:創元社
判型:B5変
ページ数:256ページ
定価:4800円(本体)
発行年月日:2019年09月
発売日:2019年09月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WQY
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:GBC