医療の歴史
穿孔開頭術から幹細胞治療までの1万2千年史
著:スティーブ・パーカー
訳:千葉 喜久枝
内容紹介
物語を読むように、知識と教養が深まっていく《書斎の世界史》シリーズ第2弾。太古から頭蓋骨に穴を開ける外科手術を敢行し、いまやiPS細胞によるバイオ医療を実現した人類の、傷病死との闘いの歴史を、わかりやすい文章で幅広い読者を獲得しているスティーブ・パーカーが描き出します。写真・図版・年表など200点以上のビジュアル資料をフルカラーで収録した、アカデミックでありながら読みやすい物語(ヒストリー)です。
目次
主な目次
●信仰と伝統――900年まで
先史時代の医術/穿孔開頭術[図説]/エジプトの僧医/古代エジプトの手術[図説]/ヒポクラテスと古代ギリシャの医学/ガレノスとローマの支配/
古代ローマの外科処置用器具[図説]/ヨーロッパの暗黒時代/年表:腺ペスト/錬金術師/東洋の伝統医学/アーユルヴェーダ/ネイティブ・アメリカンの医学/シャーマニズム[図説]/アフリカと西アジアの伝統
●科学的な医術の幕開け――900‐1820年
アル・ラーズィー、イブン・スィーナー、アラブの復興/四体液[図説]/ヨーロッパの医学校/ヴェサリウスと解剖学者/パレと理髪外科医/瀉血[図説]/ハーヴィーと血液の循環/顕微鏡革命/初期の顕微鏡[図説]/恐ろしい天然痘の征圧/年表:天然痘の撲滅
●工業が発展した時代の医学――1820‐1920年
女性医師/麻酔法/初期の麻酔薬[図説]/ジョン・スノウと疫学/フローレンス・ナイチンゲール/血圧の測定[図説]/パストゥールと微生物学/年表:狂犬病の恐怖/リスターと消毒剤/母子医療/病原菌説/活動中のウイルス[図説]/医学と精神
●近代の医学――1920‐2000年
血液型と糖尿病/輸血[図説]/最初の抗生物質/抗生物質のはたらき[図説]/癌に対する闘い/破壊的な細胞/古い器官を新しく/人工器官と義肢[図説]/高齢者のための医療と介護/予防接種の発達/免疫の仕組み[図説]/最初の移植/新たな心臓[図説]/身体の画像化/体の内側を見る[図説]/体外受精の誕生/補完・代替医療/パンデミックの起こる可能性/
年表:HIVとAIDSとの戦い
●遺伝子と将来の夢――2000年以降
遺伝子学と医療/遺伝暗号[図説]/ロボットと遠隔医療/救急医療/電気ショック[図説]/幹細胞治療/尊厳と死/三千年紀の医療/年表:蚊によって媒介されるマラリア
ISBN:9784422202389
。出版社:創元社
。判型:A5変
。ページ数:400ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2016年01月
。発売日:2016年01月25日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD。