オンラインセラピーの理論と実践
インターネットを通じた個人・集団・家族・組織への介入
編:ハイム・ワインバーグ
編:アーノン・ロルニック
他監:岡島 美朗
内容紹介
COVID-19によるパンデミック以降、オンラインセラピーが一気に広がったが、そこで新たな問いが生まれた。オンラインは対面の代替手段でしかないのか? 対面における「存在」「身体」とは何なのか? 人と人との出会いとはどのような現象なのか? 多くの精神科医や心理士、さらにグループのファシリテーターや組織コンサルタントなど、対人援助を行う人たちが抱える疑問や葛藤に理論面、実践面から幅広く応える待望の書。
目次
第1部 オンラインセラピー総論
第1章 総論への序文―インターネット上での治療の原理
第2章 ルイス・アロンとガリト・アトラスへのインタビュー
第3章 インターネット上の空間における共感――もう元には戻れない
第4章 遠隔で行うセンサリーモーター・サイコセラピー――ビデオ通話における身体の関与、プレゼンスの創造、関係性の構築について
第5章 画面上のセラピーはクリニックに何も劣らない。関係性こそがすべてだから――ビデオサイコセラピーとそのダイナミックス
第6章 サイコセラピーのためのオンラインスーパービジョン
第7章 オンラインでの個人セラピー実践のための検討事項
第2部 オンラインカップルセラピー、オンライン家族療法
第8章 オンラインカップルセラピー、オンライン家族療法への序文
第9章 ゴットマン夫妻へのインタビュー
第10章 カップルや家族にインターネット上でセラピーを提供すること
第11章 デジタルの世界における弁証法――オンライン治療におけるテクノロジーの逆説を乗り切る
第12章 オンラインカップルセラピー・家族療法実践のための検討事項
第3部 オンライングループセラピー
第13章 オンライングループセラピーへの序文
第14章 モーリン・レシュへのインタビュー
第15章 オンライングループセラピー――新たな理論を探索しているのか
第16章 テクノロジーの鏡を通しての変容
第17章 オンラインでの集団療法実践のための検討事項
第4部 オンライン組織コンサルティング
第18章 オンライン組織コンサルティングへの序文
第19章 アイチャク・カルデロン・アディゼスへのインタビュー
第20章 さあ、みんな一緒に――組織作業におけるビデオ通話システムの活用
第21章 内省に基づく報告――ビデオ通話システムを通してのグループコンサルテーション
第22章 オンライン組織コンサルティング実践のための検討事項
ISBN:9784422117829
。出版社:創元社
。判型:A5
。ページ数:416ページ
。定価:4200円(本体)
。発行年月日:2024年03月
。発売日:2024年03月07日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM。