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メンタルヘルス・ファーストエイド

こころの応急処置マニュアルとその活用

著:ベティー キッチナー
著:アンソニー・ジョーム
著:クレア・ケリー

紙版

内容紹介

メンタルヘルスの 問題を有する人に対して、適切な初期支援を行うための行動計画「メンタルヘルス・ファーストエイド」。オーストラリアで開発されたこのプログラムは、心理的危機に陥った人に対して、専門家の支援が提供される前にどのような支援を提供すべきか、どのように行動すべきか、という対応法を身につけるもの。

本書では、オーストラリアで発行された最新マニュアルの翻訳に加え、日本における活用例も収録。
うつ病、不安障害、精神病性障害、物質(アルコール・薬物)関連障害といった主要なメンタルヘルスの問題ごとに症状や原因などの基礎情報を解説し、いざというときの対応を「り・は・あ・さ・る」の5つのステップに分けて伝授。心理・医療・保健・福祉など、メンタルヘルスにかかわる職業の方は必携です。

目次

日本語版編者まえがき
謝辞

 第1章 メンタルヘルスの問題とメンタルヘルス・ファーストエイドについて
 1-1  メンタルヘルスの問題――オーストラリアと日本を中心に――
 1-2  メンタルヘルス・ファーストエイドとは

 第2章 メンタルヘルスの問題が起きている人へのファーストエイド
 2-1  うつ病
 2-2  不安の問題
 2-3  精神病
 2-4  物質使用障害
 2-5  ギャンブルの問題
 2-6  摂食障害

 第3章 メンタルヘルスの危機的状況に対するファーストエイド
 はじめに
 3-1  死にたい気持ちとその行動(自殺念慮と自殺企図)に対するファーストエイド
 3-2  非自殺的な自傷行為に対するファーストエイド
 3-3  パニック発作に対するファーストエイド
 3-4  トラウマ的な出来事後のファーストエイド
 3-5  重度の精神病状態に対するファーストエイド
 3-6  アルコールによる重篤な影響に対するファーストエイド
 3-7  薬物による重篤な影響に対するファーストエイド
 3-8  攻撃的な行動に対するファーストエイド

第4章 日本におけるメンタルヘルス・ファーストエイドの活用
 4-1 メンタルヘルス・ファーストエイド・ジャパン(MHFA-J)の活動
 4-2 医療場面での活用
 4-3 職場での活用
 4-4 学校での活用
 4-5 被災地支援での活用
 4-6 地域支援での活用
 4-7 ひきこもり支援での活用
 4-8 国の自殺対策事業での活用

付録1 全国の精神保健福祉センター
付録2 LGBTI Q+の人にメンタルヘルス・ファーストエイドをする際に
考慮すべき事項
付録3 ウィズコロナ・ポストコロナ時代のメンタルヘルス・ファーストエイド
付録4 「元気の素」について

訳注
参考文献
索引

日本語版編者あとがき

著者略歴

著:アンソニー・ジョーム
メルボルン大学公衆衛生大学院の教授であり、メンタルヘルス・ファーストエイドの効果評価や一般住民におけるメンタルヘルス・リテラシー(メンタルヘルスに関する知識や認識)を向上する取り組みに関する研究論文を多数発表しています。
著:クレア・ケリー
MHFAオーストラリアの研究・カリキュラム担当ディレクター。2003年からメンタルヘルス・ファーストエイドの活動や研究に関わっています。

ISBN:9784422117614
出版社:創元社
判型:A5
ページ数:392ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2021年06月
発売日:2021年06月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MJ