公認心理師分野別テキスト 5
産業・労働分野
理論と支援の展開
監:野島 一彦
編著:平木 典子
編著:松本 桂樹
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内容紹介
公認心理師の活躍が期待される主要な現場であり、 資格取得に必要な科目に定められている5つの分野を徹底ガイド。 公認心理師養成に携わる研究者や第一線の実践家など総勢96人が、 各分野の関係法規・制度や機関・施設、課題、そして 多職種連携の中での公認心理師の業務について丁寧に解説する。 公認心理師の活動を具体的にイメージできる、 現場に出てからも役に立つ実践的テキストシリーズ。 「公認心理師カリキュラム等検討会の報告書では、 特定の分野において求められるものの例が示されている。(中略) 公認心理師はいわゆる汎用資格なので、特定の分野だけしかわからない というわけにはいかない。将来的には特定の分野で仕事をしていくにしても、 まずはすべての分野について学ぶことが必要かつ有益である。 視野を広く持ち、適切にリファーするためにも、すべての分野について 積極的に学んでいかれるよう願う。」(「監修者まえがき」より) ◎本シリーズの特徴 ◆公認心理師カリキュラムに準拠! 本シリーズは、公認心理師法施行規則で「大学院における 公認心理師となるために必要な科目」として定められている 以下の5つの科目に対応した構成となっています。 講義を担当される先生方、講義を受ける学生の方々、それぞれ必携です。 1 保健医療分野に関する理論と支援の展開 2 福祉分野に関する理論と支援の展開 3 教育分野に関する理論と支援の展開 4 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開 5 産業・労働分野に関する理論と支援の展開 ◆現場に出てからも役に立つ実践的内容! シリーズ各巻の前半部は「理論の展開」として、各分野の関係法規・制度や 機関・施設を詳しく紹介しています。そして、後半部の「支援の展開」では、 公認心理師が各分野で遭遇する課題を「事例スーパービジョン」「Q&A」という 親しみやすい形式で提示し、その活動の方向性を具体的にアドバイスしています。 ◎本シリーズの構成 野島一彦[監修] 第1巻 保健医療分野……津川律子・江口昌克[編著] 第2巻 福祉分野……片岡玲子・米田弘枝[編著] 第3巻 教育分野……増田健太郎[編著] 第4巻 司法・犯罪分野……生島浩[編著] 第5巻 産業・労働分野……平木典子・松本桂樹[編著]
目次
産業・労働分野 目次
監修者まえがき
編者まえがき
序章 公認心理師とは
1.公認心理師法の成立と公認心理師の業務
(1)公認心理師法の成立
(2)公認心理師の業務
2.公認心理師の法的義務
(1)信用失墜行為の禁止
(2)秘密保持義務
(3)連携等
(4)資質向上の責務
3.安全確保と情報共有
(1)安全確保
(2)情報共有
第I部 理論の展開
第1章 産業・労働分野の概要
1.特徴と留意点
2.制度と法規
(1)基本的な法令
〔1〕強行法規と安全配慮義務
〔2〕労働三法
〔3〕労働安全衛生法(安衛法)
(2)心の健康に関する指針
〔1〕事業場における労働者の健康保持増進のための指針(THP指針)
〔2〕事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針(快適職場指針)
〔3〕事業場における労働者の心の健康の保持増進のための指針(メンタルヘルス指針)
〔4〕心理的な負担の程度を把握するための検査及び面接指導の実施並びに面接指導結果に基づき事業者が講ずべき措置に関する指針(ストレスチェック指針)
〔5〕労働者の心身の状態に関する情報の適正な取扱いのために事業者が講ずべき措置に関する指針
〔6〕心理的負荷による精神障害の認定基準
〔7〕心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き
(3)その他
第2章 産業・労働分野の業務
1.今日的課題
〔1〕発達障害者・精神障害者の就労支援
〔2〕ハラスメント対応
〔3〕育児・介護・治療との両立支援
〔4〕職場復帰支援とリワーク
〔5〕自殺予防と危機対応
〔6〕失業――再就職・適応
〔7〕ワーク・ライフ・バランス
2.職域間の連携
第II部 支援の展開
第3章 産業・労働分野の実践――事例スーパービジョン
事例(1)事故・災害対応
事例(2)学級崩壊から休職に至った教員の理解と復職支援
事例(3)自殺リスクがある社員への守秘義務と情報開示
事例(4)大人の発達障害(ADHD)
事例(5)ハラスメント防止対策チーム
事例(6)社内配置転換の要望
事例(7)管理職に昇格した若手中堅社員の心労
事例(8)職場復帰支援
事例(9)やりがいを持って働き満足した定年を迎えるために
第4章 産業・労働分野の現場――こんなときどうする? Q&A
Q&A(1)ストレスチェックを踏まえた環境改善の取り組み
Q&A(2)管理職研修
Q&A(3)セルフケア
Q&A(4)社長(人事部長)のハラスメント
Q&A(5)ハラスメント加害者への取り組み
Q&A(6)採用の際に心配な人を見極めてほしい
Q&A(7)社員の相談内容を教えてほしい
Q&A(8)夫と連絡が取れない、会社に来ているか確認してほしい
Q&A(9)従業員と連絡が取れなくなった、と企業人事部門から連絡
Q&A(10)出勤してきたはいいが、ぼーっとしている
Q&A(11)産業医から相談情報開示の要請
Q&A(12)相談者の主治医の指示
Q&A(13)死にたい、でも絶対に人には言わないで
Q&A(14)会社を訴えようと思っているが会社には言わないで
Q&A(15)従業員をうまく辞めさせてほしい
Q&A(16)相談部門の縮小
Q&A(17)相談者と会社の中で会ったら
Q&A(18)ハラスメントとは言えないレベルでハラスメントだと訴えてくる社員
Q&A(19)社内の懇親会など相談者とお酒の席で一緒になったら
Q&A(20)産業・労働分野の醍醐味
Q&A(21)産業・労働分野で働いているカウンセラーのキャリア
Q&A(22)取得が望ましい資格
Q&A(23)公認心理師はストレスチェックの実施者になれるか
Q&A(24)産業・労働分野で働くためのコンピテンシー
Q&A(25)キャリアコンサルタントとは
終章 産業・労働分野で学ぶことの意味
1.新入社員の「働く目的」
2.「ライフキャリア」の支援
3.人が「働く意味」の支援
引用・参考文献
索引
ISBN:9784422116952
。出版社:創元社
。判型:A5
。ページ数:160ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2019年03月
。発売日:2019年03月19日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM。