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〈おたすけモンスター〉シリーズ③

きみは、つよいんだよ

子どもの自信と勇気を育てるガイド

著:P・オニール
訳:小野 良平

紙版

内容紹介

自分の子どもが自信のなさのために尻込みしたり、人生を十分に楽しめずにいたりするのを見るのは、つらいものです。自信を持てなくなることは誰にでもあり、私たちはみな自分なりの不安の種を持っていまが、我が子が同年代の子どもたちよりも自己不信に陥りやすいように見えるという方もあるかもしれません。

この本は、7歳から11歳の子どものために書かれた〈おたすけモンスター〉シリーズの第三弾で、認知行動療法に基づいた自信を築くための実践的ワークブックです。

この年代の子どもたちは多くの変化を経験し、こうした初めての、いくらか恐ろしくも感じられるさまざまな物事を前に、正面から取り組む自信が持てなくても不思議ではないのです。

本書で登場するおたすけモンスターは、自分に自信が持てない気弱なピップ。ピップといっしょに、自信とはどのようなもので、どうしたら育てられるかを学びます。楽しいアクティビティーを通して、さまざまな考え方を知ることで、自然と子どもたちが勇気を持って行動し、自信を育てていけるような仕掛けになっています。

自信とは、不確かな状況で行動を起こす力です。自信を育てるためには、本人が自ら決断し怖いと思うこともやらなければなりません。子どもたちが、自分に問題に対処する力が備わっていると思えるように、自分でペースを決めて本書のアクティビティーに取り組めるようにすることが大切です。自力でやり遂げたい子もいれば、ちょっとした助言や励ましを必要とする子もいるでしょう。

自信は、手軽に得られるようなものではなく、生涯にわたる習慣です。自信を育て始めるのに、遅すぎることなどありません。

目次

■目次■
まえがき
保護者のためのガイド
子どもが自信を持てずにいることを示すサイン
お子さんと話し始めるにあたって
この本の使い方
子どものためのガイド
おたすけモンスター ピップ

《パート1 》自信ってなんだろう?
「自信がある」ってどういうこと?
自信がないとき・あるときの感じ方
「セルフトーク」って何?

《パート2》わたしたちの自信をつよめるもの・弱めるもの
体と心の声を聞く
「マインドフルネス」って何?
深い呼吸で心を落ち着かせる
おへそで深呼吸
三角呼吸
イヤな気持ちを感じても

《パート3》自信の育て方
勇気をプラス!
「アサーティブ」って何?
本当の友だちってなんだろう?
友だちから見たわたし
思いを言葉にしてみよう
自分自身の親友になる
たたかう相手はだれ?

《パート4》自分をいたわり大切にする
感情のコントロール
リラックスできる場所を持とう
バランスのとれた生活

《パート5》不安や心配事と向き合う
自分をおどろかせよう

《パート6》自信に満ちた未来のために
自分にほこりを持つ

おわりに
保護者の方へ――お子さんの自信を高めるためにみなさんができること

著者略歴

著:P・オニール
ポピー・オニール(Poppy O'Neill)
ポーツマス在住の作家。彼女の短編小説とノンフィクション作品は、さまざまな文芸雑誌やアンソロジーに登場し、またショートショート作品は、バスフラッシュフィクション賞とブリストル賞の候補に挙がってくる常連でもある。
訳:小野 良平
小野良平(おのりょうへい)
1980年生まれ。フリーランスで翻訳や、Webシステムの企画・開発などに携わる。翻訳では、精神療法関連の出版翻訳を中心に、国際NGOへの翻訳協力なども行っている。主な訳書に『からだの痛みを和らげるマインドフルネス』(創元社、共訳)などがある。

ISBN:9784422116884
出版社:創元社
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月17日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VSP