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発達障碍の精神療法

あまのじゃくと関係発達臨床

著:小林 隆児

紙版

内容紹介

発達障碍と呼ばれる人の内面にも「生々しい感情」が蠢いている。日頃は沈潜している「思い」に触れるために心得ておくべきこと。それは、「甘えたくても甘えられない」心境からの「負の循環」を見すえること。そして、不安と緊張から多様な困難や病態に至っているのを了解すること。――本書では、前半できめ細かな「関係発達臨床」の心得を説き、後半で、乳児期から成人期までライフサイクル軸の実践知を総覧する。

目次

理論編 発達障碍の精神療法における心得

第1章 発達障碍の精神療法に臨んで
第2章 あまのじゃく
第3章 原初的知覚と関係発達臨床の基盤
第4章 アンビヴァレンスの表現型
第5章 アンビヴァレンスを見てとる


実践編 発達障碍の精神療法――その実際

序 章 関係発達臨床の原則
第1章 乳児期
第2章 幼児期
第3章 学童期 (小学生)
第4章 青年期前期 (中学生)
第5章 青年期中期 (高校生)
第6章 青年期後期
第7章 成人期

著者略歴

著:小林 隆児
小林隆児(こばやし りゅうじ)
児童精神科医、医学博士、日本乳幼児医学・心理学会理事長。九州大学医学部卒業。福岡大学医学部精神医学教室入局後、大分大学、東海大学、大正大学を経て、西南学院大学人間科学部教授。

『自閉症の発達精神病理と治療』『自閉症と行動障害』『自閉症とこころの臨床(共著)』『自閉症のこころをみつめる』(以上、岩崎学術出版社)、『自閉症の関係障害臨床』『自閉症とことばの成り立ち』『「関係」からみる乳幼児期の自閉症スペクトラム』(以上、ミネルヴァ書房)、『自閉症の関係発達臨床(共編)』『発達障害の感覚・知覚の世界(共著)』(以上、日本評論社)、『よくわかる自閉症』(法研)、『関係からみた発達障碍』(金剛出版)、『子どものこころを見つめて(共著)』『「甘え」とアタッチメント(共編)』『こころの原点を見つめて(共著)』(以上、遠見書房)、『甘えたくても甘えられない』(河出書房新社)、『あまのじゃくと精神療法』(弘文堂)、『人間科学におけるエヴィデンスとは何か(共編)』(新曜社)。

ISBN:9784422116198
出版社:創元社
判型:A5
ページ数:224ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2016年07月
発売日:2016年07月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM