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ユング『赤の書』の心理学

死者の嘆き声を聴く

著:ジェイムズ・ヒルマン
著:ソヌ・シャムダサーニ
監訳:河合 俊雄

紙版

内容紹介

C・G・ユングによる空前の書『赤の書』の刊行を機に行われた元型的心理学の創始者と『赤の書』編者による連続対話の全記録。死者、イメージ、歴史、芸術、キリスト教などのテーマを導きとして『赤の書』の本質を読み解き、その圧倒的な内容がはらむインパクトや可能性を明らかにしながら、「『赤の書』以降」の来るべき心理学の姿を展望する。出版用原稿が仕上がった直後にこの世を去ったヒルマン最後の肉声の記録でもある。

目次

目次

監訳者まえがき
序文

I ロサンゼルス 
対話 第1回

II コネチカット 
対話 第2回
対話 第3回
対話 第4回
対話 第5回
対話 第6回
対話 第7回
対話 第8回

III ニューヨーク 
対話 第9回
対話 第10回
対話 第11回
対話 第12回
対話 第13回
対話 第14回

IV コネチカット 
対話 第15回

謝辞
人名索引
事項索引
解題
訳者あとがき

著者略歴

著:ジェイムズ・ヒルマン
ジェイムズ・ヒルマン(James Hillman)1926年生まれ。ユング派分析家。ソルボンヌ大学、トリニティ・カレッジで学び、チューリヒ大学でPhD.を取得。その後、チューリヒのユング研究所で分析家となる。元型的心理学の創始者として知られる。2011年死去。邦訳された著書として『自殺と魂』『内的世界への探求』『元型的心理学』『魂の心理学』『魂のコード』などがある。
著:ソヌ・シャムダサーニ
ソヌ・シャムダサーニ(Sonu Shamdasani)1962年生まれ。PhD.。専門は精神医学史・心理学史。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン、ヨーロッパ言語・文化・社会学部教授。C・G・ユング『赤の書』を編集・翻訳したほか、『ユング伝記のフィクションと真相』などユングに関する著書多数。フィレモン財団の学術編集者としてユングの未公刊文献の編纂に力を注いでいる。
監訳:河合 俊雄
河合俊雄(かわい・としお)1957年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。PhD.(チューリヒ大学)。ユング派分析家。臨床心理士。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。著書に『心理臨床の理論』『村上春樹の「物語」』『思想家 河合隼雄』(編著)『発達障害への心理療法的アプローチ』(編著)『ユング派心理療法』(編著)などがある。

ISBN:9784422115924
出版社:創元社
判型:A5
ページ数:288ページ
定価:3600円(本体)
発行年月日:2015年06月
発売日:2015年06月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MKM