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行政書士のための補助金申請実務家養成講座

著:山田 まゆみ
監:竹内 豊

紙版

内容紹介

情報の取り方から顧客への接し方、手続のポイントまで― 補助金申請に必要な基本知識を詰め込んだ実務家必携書

目次

序章 行政書士と補助金
1 補助金とは
2 補助金は後払い
3 補助金申請業務の流れと主な必要書類
4 補助金の申請先は官公署
5 厳格な申請要件と膨大な書類作成
6 事業家の伴走者となって継続的な依頼を獲得する
7 コロナ禍でクローズアップされた行政書士による補助金支援
8 新人行政書士に補助金申請業務を勧める「3つの理由」
(1) ベテラン行政書士から良客を紹介される
(2) 事業家との信頼関係を築いて次の許認可や紹介につなげるステップ
(3) リピーターの獲得と業務の発展
第1章 補助金を取り巻く状況と法体系
1-1 補助金は我が国にとって重要な中小企業施策
1-2 国の予算を知り,補助金情報をいち早くつかむ
(1) 国の予算決定の流れ
(2) 事業計画は90時間から120時間かけて練る
(3) 単年度予算主義の原則と採択率
1-3 補助金申請業務の今後の展望
第2章 実務に求められる補助金の知識
2-1 補助金・助成金と支援金・給付金の違い
(1) 補助金と助成金
(2) 行政書士には扱うことのできない「助成金」
(3) 支援金と給付金
2-2 行政書士が扱うことのできる主な補助金
2-3 申請どおりに全額支給されるとは限らない
2-4 支給された補助金は課税対象となる
2-5 補助金の返還
第3章 受任のための準備
3-1 ターゲットごとに提案できる補助金情報と採択率を知る
(1) 情報収集(政府系メルマガの登録)
(2) ターゲットを決める
(3) 自分を知ってもらう
3-2 補助金比較表を作成する
3-3 「見積書」「委任契約書」「反社会的勢力ではないこと等に関する表明・確約書」の作成
(1) 見積書の作成
(2) 委任契約書の作成
(3) 「反社会的勢力ではないこと等に関する表明・確約書」の作成
3-4 報酬額の設定と報酬請求タイミングの決定
(1) 無料と有料の範囲の峻別
(2) 報酬額の目安
3-5 「GビズID」を知る
(1) 「GビズID」とは
(2) 行政書士は「GビズIDプライム」を取得
3-6 「Jグランツ」を知る
(1) 「Jグランツ」とは
(2) Jグランツを使いこなして顧客に合った補助金を提案しよう
3-7 パートナーとのネットワークを構築する
3-8 自分の補助金申請書を作成してみる
3-9 事業遂行に必要なヒト・モノ・カネを知る
(1) ヒト(人的要件)
(2) モノ(物的要件)
(3) カネ(財産要件)
第4章 面談から受任まで
4-1 面談での見極め
4-2 行政書士に課せられた2つの義務~本人確認と取引時確認~
(1) 行政書士倫理上の本人確認
(2) 犯収法上の取引時確認等
4-3 ヒアリングと要件確認
(1) 行政書士の準備書面
4-4 「GビズIDプライム」の取得
4-5 「Jグランツ」の開設
第5章 業務手順と報酬請求タイミング ~その1公募開始から採択決定まで~
5-1 公募開始
5-2 申請要件の確認 ~補助金申請の重要な第一歩~
(1) 補助事業の目的
(2) 対象者
(3) 補助率と申請類型
(4) 対象経費
(5) 補助対象外経費
5-3 自己資金の準備
(1) 補助金は後払い
(2) 主な資金調達先
5-4 必要書類の収集
5-5 事業計画書の作成
(1) 「事業計画書」とは
(2) 事業計画書作成の具体的方法
(3) 事業計画書作成ツール
5-6 「支援書」「承認書」の取得
5-7 電子申請
第6章 業務手順と報酬請求タイミング ~その2採択決定から補助金受給まで~
6-1 採択決定(補助金交付候補者の決定)から補助金が支給されるまで
6-2 交付申請と交付決定
6-3 補助事業の開始
(1) 経理書類の作成・取得・保存
6-4 中間監査・事業遂行状況報告
6-5 事業実施中の注意
(1) 経理書類の作成と保存
(2) 時系列に沿った写真撮影
(3) 従業員の増員や事業場所の変更等
(4) 事業期間内に経費の支払を完了させる
6-6 補助事業の完了と実績報告
6-7 確定検査
6-8 補助金額の確定と報酬請求
6-9 事業化状況報告と継続的な関係の構築
第7章 実務直結知識
7-1 「常時使用する従業員」とは
7-2 2つの「法人番号」
7-3 「地域別最低賃金」と「事業場内最低賃金」
7-4 日本標準産業分類
第8章 トラブル事例を知って“落とし穴”を回避する
8-1 依頼者の代表権を確認する
8-2 機械や原材料等を海外から輸入
(1) 為替変動リスク
(2) 地政学リスク
8-3 海外送金に注意
(1) 資金移動業者と銀行の違い
(2) 資金の流れの透明性や日本語訳の準備
(3) 「外国為替及び外国貿易法」「犯罪収益移転防止法」の遵守
8-4 不正に加担しない
8-5 陥りやすいトラブル事例と行政書士法違反
事例01 過大な広告宣伝
事例02 受任範囲の認識違い
事例03 高額報酬を提示して,優先的に扱うよう迫る顧客
8-6 依頼を断る勇気と「お断り事例」
事例01 補助金で飲食店の換気設備を刷新したい
事例02 旅行業者が飲食業に業態転換したい
事例03 機械設備を先に購入してしまった事例
第9章 補助金から業務を発展させる ~発展事例ワーク~
事例01 事業承継補助金から遺言・相続へ
事例02 月次支援金から新たな補助金申請,在留資格申請取次への発展
事例03 持続化給付金から相続へ
事例04 持続化給付金から新たな補助金の検討
第10章 骨法10か条
■骨法その1 顧客と信頼関係を築く
■骨法その2 顧客の思いを可視化・言語化し,書面に落とし込む
■骨法その3 士業ネットワークを築く
■骨法その4 国の方針や社会課題から敏感に情報収集
■骨法その5 断る勇気,不正に加担しない
■骨法その6 事業計画は顧客自身が立てる
■骨法その7 行政書士は伴走者
■骨法その8 顧客価値の実現
■骨法その9 時間工数と報酬設定
■骨法その10 迷ったら基本に帰る
付録 「ものづくり補助金」事業計画書(オリジナル採択事例)

ISBN:9784419069810
出版社:税務経理協会
判型:A5
ページ数:228ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ