取締役会での議論に使える 会計・ファイナンス
取締役・監査役のための実践的な基礎知識
著:尾中 直也
内容紹介
専門家でなくても経営判断は要求される。「資本コスト」「新株予約権」「組織再編」など案件判断に必須の6テーマを厳選して解説。
目次
■第1章 ROEと資本コスト
□File 01 ハードルレートを下回ったのはESG関連コストのせい?
---資本コストはWACCで計算される
---企業価値の算出に用いられる資本コスト
---株主資本コストの重要性を認識する
---ROICは伝家の宝刀か諸刃の剣か
---さて、自社の資本コストは?
▽▽Column ROEとESGの相克
■第2章 会計上の見積り
□File 02 中期経営計画の見直しを機に、買収のれんの減損に直面
---見積りの重要性
---経営責任の問題に直結する固定資産の減損
---繰延税金資産の回収可能性
▽▽Column のれんの減損
■第3章 新株予約権
□File 03 有償ストック・オプションの行使条件を判断する難しさ
---新株予約権が活用される場面とは
---無償ストック・オプション
---株式報酬型ストック・オプションや有償ストック・オプション
---資金調達手段としての新株予約権
▽▽Column 株式報酬制度について
■第4章 連結会計
□File 04 新規の得意先が会長の知り合いということで、連結対象か検討
---連結は不正会計の温床
---連結会計のルール──連結の範囲
---連結会計のルール──資本連結
---関連会社に適用する持分法
▽▽Column 海外子会社による不正の防止
■第5章 組織再編
□File 05 繰越欠損金のある子会社を合併すれば、税金が減って企業価値も向上?
---組織再編の概要
---組織再編の会計
---会社分割と事業譲渡――効果は同じでも会計上の影響は異なる
---子会社の吸収合併――実務上よく行われる取引
---組織再編の税務
▽▽Column 組織再編税制を利用した租税回避行為
第6章 IFRS
●File 06 グローバル展開していない会社でIFRSを適用する必要があるか
---IFRSの導入にあたって
---財務諸表全体に関わる注意点
---財政状態計算書に関連するもの
---純損益及びその他の包括利益計算書に関連するもの
---特有の処理が求められる科目に関連するもの
▽▽Column では、自社においてもIFRSを採用すべきか
終章 エピローグ