十二支
新版
易・五行と日本の民俗
著：吉野 裕子
内容紹介
易と陰陽五行の原理をふまえた十二支の「はたらき」を、わが国の神の祭り、種々の民俗において実証した雄編。〈新版〉
「十二支の各支は宇宙原理としての易・五行の法則を負うが故に、万物万象はこの盤上に初めて動き出す。したがってこの法則を負う十二支の解明によって、神道祭祀はもちろん、道教・仏教の一部祭祀、および公私の年中行事、俗信による諸習俗等、はじめてその謎の多くの部分は解くことが出来るのである。」（本書より）
目次
序
子
五行の「子」――水気正位としての「子」／三合の「子」／支合の「子」／易と「子」
丑
五行の「丑」――土気としての「丑」、水気の終りとしての「丑」／三合の「丑」／支合の「丑」／易と「丑」
寅
五行の「寅」――木気の始めとしての「寅」／三合の「寅」――火の始めとしての「寅」／支合の「寅」／易と「寅」
卯
五行の「卯」――木気正位としての「卯」／三合の「卯」／支合の「卯」／易と「卯」
辰
五行の「辰」――土気としての「辰」、木気の終りとしての「辰」／三合の「辰」／支合の「辰」／易と「辰」
竜
竜の特異性／『説文』の定義と竜／鱗族の宗主・恐竜／古代中国哲学の宇宙観／古代中国哲学体現の「竜」／易と乾卦と「竜」／日本における「竜」
巳
五行の「巳」――火気の始めとしての「巳」／三合の「巳」――「金」としての「巳」／支合の「巳」――「水」としての「巳」／易と「巳」
牛
五行の「牛」――火気正位としての「牛」／三合の「牛」／支合の「牛」（馬）民俗事例／易と「牛」
未
五行の「未」――土気としての「未」、火気の終りとしての「未」／三合の「未」／支合の「未」／易と「未」／「未」のまとめ
申
五行の「申」――金気としての「申」／三合の「申」――水始・陰始としての「申」
酉
五行の「酉」――金気正位としての「酉」／三合の「酉」／支合の「酉」／易と「酉」
戌
五行の「戌」――士気としての「戌」、金気の終りとしての「戌」／三合の「戌」／支合の「戌」／易と「戌」／「戌」のまとめ
亥
五行の「亥」――水気の始めとしての「亥」／三合の「亥」／支合の「亥」／易と「亥」
陰陽五行の概要
はじめに／易について／易と五行／五行／十干／十二支／消息の卦
おわりに
本書所収論考初出発表誌・書目一覧表
