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レクチャー 第一次世界大戦を考える

捕虜が働くとき

第一次世界大戦・総力戦の狭間で

著:大津留 厚

紙版

内容紹介

敵国のために働くとは?

目次

第1章 捕虜になる
 1 ガリツィアの戦いⅠ
 2 捕虜になる
 3 ロシアの捕虜政策
 4 「普通」のチェコ系捕虜兵の記録
 5 ロシア捕虜収容所の一日
 6 オーストリア=ハンガリーのロシア、セルビア捕虜兵
 7 働く捕虜兵
 8 捕虜兵の労働契約

第2章 マイナス二〇〇万人プラス二〇〇万人イコールゼロ?
 1 ガリツィアの戦いⅡ
 2 オーストリア=ハンガリー捕虜兵の解放
 3 対イタリア戦線
 4 捕虜と労働
 5 ジーグムンツヘルベルクの捕虜収容所
 6 捕虜兵を雇用するにあたっての指針

第3章 オーストリア=ハンガリー捕虜兵労働部隊
 1 捕虜兵労働部隊
 2 労働部隊捕虜兵の逃亡
 3 交際
 4 食糧事情
 
第4章 総力戦の狭間で
 1 働く捕虜兵 in Japan
2 帰る人、帰れない人、残る人
3 総括

著者略歴

著:大津留 厚
1952年生まれ。東京大学大学院社会学研究科修了。現在、神戸大学大学院人文学研究科教授。専攻は、ハプスブルク史、オーストリア近現代史、民族政策。著作に『ハプスブルクの実験---多文化共存を目指して』(中公新書、1995/増補改訂版、春風社、2007)、『ハプスブルク帝国』(山川出版社、1996)、『青野原俘虜収容所の世界----第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵』(山川出版社、2007)、『大学で学ぶ西洋史〔近現代〕』(共著、ミネルヴァ書房、2011)、『Global Austria. Austria's Place in Europe and the World』(共著、Univ of New Orleans Press、2011)、(『捕虜』として姫路・青野原を生きる---1914-1919 箱庭の国際社会』(共著、神戸新聞総合出版センター、2011)、など。

ISBN:9784409511176
出版社:人文書院
判型:4-6
ページ数:142ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2013年05月
発売日:2013年05月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHB