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ウィニコットとの対話

著:ブレット・カー
訳:妙木 浩之
訳:津野 千文

紙版

内容紹介

ウィニコットとお茶を――

「私がこの死後のインタビューに同意した最初の精神分析家ですか?」

「はい、そうです、ウィニコット先生。」

ウィニコット研究の第一人者の著者が、なんと博士をあの世からよびだして、お茶をのみながらインタビューするというなんとも贅沢で奇想天外なウィニコット入門。未公開のケース記録や書簡、膨大な文献、元秘書など関係者のインタビューからウィニコットの息遣いと理論の要が見事に表現された一冊となっている。


ウィニコット研究は、今日、精神分析の世界で新しい段階に入った。彼を理解して、思想的に解読していく作業が、予想以上に多くの果実を生み出すことが見えてきたからである。思うに、この作業はフロイトと同じぐらいに重要なものではないか、そう思えるようになった。(…)「生き残ること」はウィニコットのキーワードの一つだが、文字通り、本書の中でのウィニコットは生きている。(訳者あとがきより)

☆重要な精神分析家などウィニコットのまわりにいた人物たちの充実した評伝(リスト)つき!

目次

はしがき
登場人物
1杯目 ウィニコット先生の復活
2杯目 独立独行の人になる
3杯目 平凡な一人の医者
4杯目 ストレイチーの寝椅子の上で
5杯目 クライン女史と「半クライン派」
6杯目 戦争の足音
7杯目 憎しみに耐える
8杯目 ウィニコット学集中講座
9杯目 診療室のなかでの白熱状態
10杯目 精神分析の巨匠
終わりに どのようにしてウィニコットに会ったのか

評伝
推薦図書
文献
謝辞
索引

著者略歴

著:ブレット・カー
ブレット・カー Brett kahr/ タヴィストック医学・心理学研究書上級研究員、ボウルヴイ・センター心理学顧問 1997年 グラディーヴァ伝記部門賞。
訳:妙木 浩之
妙木 浩之(みょうき・ひろゆき) 1960年生まれ。上智大学文学研究科博士課程満期退学。精神分析家、東京国際大学教授。著書に『寄る辺なき自我の時代』(現代書館)、『初回面接入門』(岩崎学術出版社)ほか多数。
訳:津野 千文
津野 千文(つの・ちぶん) 1969年生まれ。看護師、臨床心理士、公認心理士。 2017年東京国際大学大学院臨床心理学研究科博士課程(前期)修了。 現在、独立行政法人国立病院機構東京病院。

ISBN:9784409340547
出版社:人文書院
判型:4-6
ページ数:412ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB