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格差の自動化

デジタル化がどのように貧困者をプロファイルし、取締り、処罰するか

著:ヴァージニア・ユーバンクス
訳:ウォルシュ あゆみ
解説:堤 未果

紙版

内容紹介

♦♦♦♦ ナオミ・クライン推薦! 堤未果解説

デジタル化・自動化行政への流れは今後益々加速する。しかし、私たちは、誰がどんな意図をもって政策をたて運用していくのかを注視しなければならない。法執行機関から医療機関、社会サービスに至るまで、サービスの縮小だけでなくアメリカの機関は貧しい人への罰則を強化し、人種問題も浮上してきている。不平等格差を強力に自動化することでハイテクな監視システムがいかに不正を助長していくのか。本書は、小さな政府が効率化のためにハイテクツールを使ってどのように貧しい人々を益々困難な状況に追いやっているかを明らかにし、効果的な反撃、解決の糸口をさぐる。

自動化技術が市民社会にあたえるリスクを明らかにした話題の書!

◎目次
序章---危険信号
第1章 救貧院からデータベースへ
第2章 アメリカの「心の故郷」で行われた福祉給付審査の自動化
第3章 天使の街のハイテクホームレス事情
第4章 アレゲニー郡のアルゴリズム
第5章 デジタル上の救貧院
終章---デジタル上の救貧院を打ち壊すには

目次

序章---危険信号
第1章 救貧院からデータベースへ
第2章 アメリカの「心の故郷」で行われた福祉給付審査の自動化
第3章 天使の街のハイテクホームレス事情
第4章 アレゲニー郡のアルゴリズム
第5章 デジタル上の救貧院
終章---デジタル上の救貧院を打ち壊すには


文献
解説(堤未果)
訳者あとがき

著者略歴

著:ヴァージニア・ユーバンクス
ヴァージニア・ユーバンクス ヴァージニア・ユーバンクスはニューヨーク州立大学オールバニー校政治学科准教授。主な著作に本書ほか、「Digital Dead End: Fighting for Social Justice in the Information Age」、その他アレシア・ジョーンズとの共同編集で「Ain′t Gonna Let Nobody Turn Me Around: Forty Years of Movement Building with Barbara Smith」などがある。彼女のテクノロジーと社会正義に関する記事は「サイエンティフィック・アメリカン」、「ネイション」、「ハーパーズ」、「ワイアード」などにも掲載されている。過去二〇年間、ユーバンクスはコミュニティー・テクノロジーと経済的正義に関連する運動に従事してきた。アワ・データ・ボティーズ・プロジェクトの創設者の一人であり、二〇一六年から二〇一七年度の新米国研究機構の特別研究員。ニューヨーク州トロイ在住。
訳:ウォルシュ あゆみ
ウォルシュ あゆみ/神戸女学院大学文学部英文学科卒。2002年〜2005年、2008年〜2017年アメリカ在住。産業・映像・出版翻訳業
解説:堤 未果
堤 未果(つつみ・みか)/国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業。ニューヨーク市立大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券を経て現職。米国の政治、経済、医療、福祉、教育、エネルギー、農政など、徹底した現場取材と公文書分析による調査報道を続ける。

ISBN:9784409241387
出版社:人文書院
判型:4-6
ページ数:326ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2021年09月
発売日:2021年09月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS