戸籍と無戸籍
「日本人」の輪郭
著:遠藤 正敬
紙版
内容紹介
近代日本において無戸籍者の存在は、家制度をはじめ徴兵、治安、福祉などに関わる政治・社会問題であると同時に、移民、引揚げに関わる国際問題であった。そして現代では家族生活の多様化に伴い、戸籍の必要性そのものが問われている。無戸籍者の歴史的変遷を辿り「日本人」の輪郭を改めて捉え返す労作。
目次
序章 「無戸籍」とは何か
第一章 戸籍の役割とは何か―届出によってつくられる身分
第二章 「無戸籍」という意味―「日本人」の証明なき「日本人」
第三章 無戸籍の来歴―古代から近世まで
第四章 近代日本戸籍の成立とその背反者
第五章 家の思想と戸籍―「皇民」の証として
第六章 「社会問題」としての無戸籍問題
第七章 無戸籍となった越境者―移民、戦争、戸籍
第八章 無戸籍者が戸籍をつくる方法―「日本人」の資格とは
第九章 「無戸籍」と「無国籍」―「籍」という観念
第一〇章 戸籍がないと生きていけないのか―基本的人権と戸籍
終章 戸籍がなくても生きられる社会へ
ISBN:9784409241172
。出版社:人文書院
。判型:4-6
。ページ数:372ページ
。定価:4200円(本体)
。発行年月日:2017年05月
。発売日:2017年05月17日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNB。