出版社を探す

フクシマ6年後 消されゆく被害

歪められたチェルノブイリ・データ

著:日野 行介
著:尾松 亮

紙版

内容紹介

この国が隠す「チェルノブイリの真実」とは?

福島原発事故後、多発が露見している甲状腺がん。だがこの国の為政者たちは、唯一の参照先である「チェルノブイリ・データ」を都合よく歪め、原発事故と健康被害の因果関係を否定する根拠として用いることで、強引に幕引きを図ろうとしている。気鋭のジャーナリストとロシア研究者が暴くこの国の暗部。

目次

序章 被災6年、見えない傷口
第1章 甲状腺検査は被害と向き合っているか
第2章 「福島はチェルノブイリとは違う」の罠
第3章 日本版チェルノブイリ法はいかに潰されたか
第4章 闇に葬られた被害報告
第5章 チェルノブイリから日本はどう見えるのか
終章 チェルノブイリ・データの歪曲は続く
あとがき

著者略歴

著:日野 行介
日野行介(ひの・こうすけ) 1975年生まれ。九州大学法学部卒。1999年毎日新聞社入社。大津支局で薬害ヤコブ病訴訟、福井支局敦賀駐在で高速増殖炉もんじゅや原発増設計画を取材。大阪社会部では和歌山県知事汚職事件などを取材した。2012年度から東京社会部に移り、県民健康管理調査の「秘密会」問題や復興庁参事官による「暴言ツイッター」を特報。現在は特別報道グループ記者。 著書に『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』、『福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞』(いずれも岩波新書)、『原発棄民 フクシマ5年後の真実』(毎日新聞出版)。共著に『原発避難白書』(人文書院)。
著:尾松 亮
尾松亮(おまつ・りょう) 1978年生まれ。東京大学大学院人文社会研究科修士課程修了。2004~07年、文部科学省長期留学生派遣制度により、モスクワ大学文学部大学院に留学。その後、日本企業のロシア進出に関わるコンサルティング、ロシア・CIS地域の調査に携わる。11年~12年「子ども・被災者生活支援法」(2012年6月成立)の策定に向けたワーキングチームに有識者として参加、立法提言に取り組む。現在、関西学院大学災害復興制度研究所研究員。 著書に『3・11とチェルノブイリ法―再建への知恵を受け継ぐ』(東洋書店新社)。共著に『原発事故 国家はどう責任を負ったか―ウクライナとチェルノブイリ法』(東洋書店新社)、『原発避難白書』(人文書院)。

ISBN:9784409241158
出版社:人文書院
判型:4-6
ページ数:210ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年02月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS