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沖縄闘争の時代 1960/70

著:大野 光明

紙版

内容紹介

未発の政治を模索し続ける者たちの、決して終らぬ営み

1972年5月15日、沖縄の施政権がアメリカから日本に返還された。沖縄闘争とはその「本土復帰」前後の時期においてさまざまな形で、アメリカ軍による占領と日米両政府の政策を批判的に問うた社会的・文化的運動である。本書では具体的に、ベ平連、大阪沖縄連帯の会、竹中労、沖縄ヤングベ平連、反戦兵士、沖縄青年同盟などを取り上げ、沖縄/日本/アメリカという分断を乗り越えようしとした豊穣な思想性を、膨大な資料から丹念に拾い上げる。歴史に埋もれた数々の運動を掘り起こし、ミクロな社会運動研究とマクロな国際関係史研究を接続。
沖縄問題を、あの島の問題ではなく、私たちが生きるいまこの場所の問題へと転換する、新鋭による歴史社会学の熱き労作。

著者略歴

著:大野 光明
1979年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。現在、大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教。専攻は、歴史社会学、社会運動論。共著に『差異の繋争点――現代の差別を読み解く』(ハーベスト社、2012年)、『燃ゆる海峡――NDUと布川徹郎の映画/運動に向けて』(インパクト出版会、2013年)など。

ISBN:9784409240984
出版社:人文書院
判型:4-6
ページ数:350ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2014年09月
発売日:2014年10月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-H