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キリスト教の再定義のために

著:荒井 献

紙版

内容紹介

信仰と学問の狭間で

1957年の処女作「安藤仁一郎」から2017年の「米寿を迎えて」まで折々に綴り語った文章55編を精選。
長らく日本の聖書学界を牽引し、また教会と教育に仕えてきた著者の、半世紀にわたる信仰的・学問的実存の軌跡を鮮やかに示す一書。

目次

【目次より】

1 安藤仁一郎
2 グノーシス派
3 学問と信仰
4 原始キリスト教史研究二〇年の動向
5 教育の改革と教育意識の変革と
6 光は暗闇に輝いている
7 剣をさやに納めなさい
8 二〇〇〇年/今、イエスに出会うことの意味
9 草地賢一さんをしのぶ
10 「罪人」と共に
11 「いなくなった羊」考
12 イエスの「諦観」について
13 この人こそ、神の子
14 靖国神社をめぐって
15 イエスと成果主義
16 自己吟味としてのキリスト教史
17 「愛国心」をめぐって
18 今、私たちが問われていること
19 弓削達さんの思い出
20 安息日は人間のために
21 キリスト教の「再定義」に寄せて
22 「この杯をわたしから取りのけてください」
23 「コンパッション」に寄せて
24 ドストエフスキー『罪と罰』
25 親の背中
26 福音宣教の功罪
27 「多くの人/すべての人のために」
28 問いかけるイエスに応えて
29 マグダラのマリア再考
30 杉山好「お別れの会」奨励
31 我が家の「マコちゃん」
32 がんとの共生
33 「空の烏、野の花のように」
34 弱さを絆に
35 教育の客体から解放の主体へ
36 「いなくなった羊のもとに」(ルカ一五・四)
37 イエス・キリストに妻?
38 聖餐の成立をめぐって
39 「野の花 空の鳥」によせて
40 追悼 松本富士男さんを想う
41 同期の桜
42 イエスのメッセージの現代的意味
43 「あなたはどこにいるのか」
44 最後のパウロ
45 "fiat"
46 苦しみから解かれて
47 隣る人となる
48 子どもを癒し、祝福するイエス
49 洗礼と聖餐 再考
50 『新約聖書』
51 「タツさん」に寄せて
52 「受けるよりは与えるほうが幸いである」(使20:35)再考
53 響
54 愛をとおして働く信仰
55 米寿を迎えて

著者略歴

著:荒井 献
あらい・ささぐ氏は、1930年生まれ。東京大学教養学部、同大学院西洋古典学専攻を経てドイツ・エアランゲン大学で神学博士を取得。原始キリスト教史・グノーシス研究に開拓的な業績がある。現在、東京大学および恵泉女学園大学名誉教授、日本学士院会員。著書『荒井献著作集』(全10巻+別巻、岩波書店)、『使徒行伝』上中下(新教出版社、現代新約注解全書)ほか多数。

ISBN:9784400521518
出版社:新教出版社
判型:4-6
ページ数:528ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年02月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM