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ジーザス・イン・ディズニーランド

ポストモダンの宗教、消費主義、テクノロジー

著:David Lyon
他訳:大畑 凜
他訳:小泉 空

紙版

内容紹介

近代化による宗教の退潮を唱えた世俗化論は、長らく宗教研究の基盤となってきた。しかしいま、ディズニーランドに象徴されるポストモダンの情報・技術・消費社会において、従来の制度や組織を超えた多様な宗教的営為が開花している。そのメカニズムを分析、宗教社会学の新たな枠組みを模索しながら自らのキリスト教的倫理をも開示する、監視社会論の泰斗による異色作

目次

序 章
第1章 ディズニーランドでイエスに出会う
第2章 信仰の運命
第3章 ポストモダンのきざし
第4章 時のしるし
第5章 自己を買い求めて
第6章 グローバルな聖霊
第7章 短縮する時間
第8章 信仰の未来
訳者解説

著者略歴

著:David Lyon
1948年生まれ、カナダ・クイーンズ大学教授、社会学者。監視社会論で世界的に知られるほか、キリスト教信仰に基づいた価値規範と社会学的分析を結合させた、独自の「キリスト教社会学」研究を行う。著書は監視社会論、ポストモダン論、情報社会論など多岐にわたり、邦訳に『監視社会』(河村一郎訳、青土社、2002年)、『9・11後の監視――〈監視社会〉と〈自由〉』(清水知子訳、明石書店、2004年)、『監視文化の誕生――社会に監視される時代から、ひとびとが進んで監視する時代へ』(田畑暁生訳、青土社、2019年)などがある。
他訳:大畑 凜
1993年生まれ。大阪府立大学大学院博士後期課程。著書に『軍事的暴力を問う――旅する痛み』(共著、青弓社、2018年)、論文に「責任と原則――戦後責任論争の現在」(『福音と世界』2020年9月号)、「人質の思想――森崎和江における筑豊時代と「自由」をめぐって」(『社会思想史研究』44号、2020年)など。
他訳:小泉 空
1991年生まれ。大阪大学大学院博士後期課程。論文に「はかなきものたちのために――ジャン・ボードリヤールの68年論」(『年報カルチュラル・スタディーズ』Vol. 8、2020年)、「居住不可能なところに住むこと――ヴィリリオの空間論」(『人間社会学研究集録』12号、2017年)など。

ISBN:9784400407539
出版社:新教出版社
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年01月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRA