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正義と法

キリスト教法倫理の基本線

著:Wolfgang Huber

紙版

内容紹介

法の神学的基礎を探り、「人権」を最重要価値と位置づけ、現代の法治国家のあるべき姿を論じた大著。
そのテーマは正義論から行刑のあり方、動物の権利問題にまで及び、さながら21世紀の法倫理の百科全書の観を呈す。
法はわれわれの全生活に浸透し影響を及ぼすが故に無視できない。だが教会法を除き、神学が法を真剣な考察の対象とすることは稀だった。その欠落を埋める貴重な貢献。
著者はキリスト教社会倫理の泰斗、ドイツ福音主義教会監督、またWCCの指導的神学者として活躍した。主著の待望の邦訳。

目次

序 説
 A 法と倫理
I 神学と法倫理学――問題への接近
II 法と人倫――一つの関係規定
III 純粋法か、正しい法か――哲学的論争
IV 創造と義認――神学的論争
 B 法と正義
I 正義の終末論的性格
II 公正としての正義
III 正義と愛
IV 正義と人間の尊厳
 C 法と軋轢
I 人間と自然――法の新たな諸課題
II 罪と罰――刑法の自己限定
III 国際法共同体への道――暴力禁止と人権
IV 合法性と正統性――権利のための市民的不服従
終章 法と教会――教会法の範例的性格

著者略歴

著:Wolfgang Huber
1942年、シュトラースブルクに生まれる。ハイデルベルク大学で神学博士号を取得。ヴュルテンベルク地方で牧師を務めた後、マールブルク大学教授をへてハイデルベルク大学教授(組織神学、1984年?94年)。ベルリン=ブランデンブルク=シュレージシェ・オーバーラウジッツ州教会監督(93年-2009年)、その間ドイツ福音主義教会(EKD)議長(03?09年)、世界教会協議会中央執行委員(98年-01年)を務めた。教会論、キリスト教社会倫理、ボンヘッファー研究などで多数の著書がある。

ISBN:9784400407492
出版社:新教出版社
判型:A5
ページ数:752ページ
定価:9500円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM