キリスト教の自己批判
明日の福音のために
著:上村 静
紙版
内容紹介
ユダヤ学・聖書学に精通する著者による講座「旧約聖書と新約聖書――『聖書』とはなにか」(日本クリスチャン・アカデミー/早稲田奉仕園共催)の講義ノートを基にして渾身のキリスト教批判を展開し、イエスの福音のラディカルさから現代社会と教会を見直す問題作。著者のこれまでの研究と思索のエッセンスをまとめた1冊。
目次
第1回 聖書の非神話化と再神話化
第2回 「聖書」と「歴史」――解釈学的問題
1.モーセ五書に「物語られている歴史」と「物語る者の歴史」
2.「読者」の歴史
3.現代における「聖書」と「歴史」
第3回 黙示思想とコヘレトの書
1.黙示思想
2.コヘレトの書
3.二元論的思考とキリスト教
第4回 イエスと原始キリスト教――その連続・不連続
1.イエスの語る「神の国」
2.キリスト神話
3.パウロ
4.イエスとキリスト教の連続・不連続
5.これからの「キリスト教」「キリスト者」「信仰」「教会」
第5回 ユダヤ教・イエス・キリスト教――明日の福音のために
1.聖書から読み取れる〈いのち〉についての洞察
2.表象にまつわる問題
3.「信仰」と自己
4.キリスト教の現代的意義
5.キリスト教の継続的な自己批判の必要性
ISBN:9784400324904
。出版社:新教出版社
。判型:新書
。ページ数:136ページ
。定価:950円(本体)
。発売日:2013年10月18日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM。