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神学入門

プロテスタント神学の転換点

著:ヨセフ・ルクル・フロマートカ
監・訳:佐藤 優

紙版

内容紹介

チェコの神学者フロマートカによる20世紀神学入門。
佐藤優氏による力作解説付き。
原著は1955年に出版。1948年から1949年度に当時のフス派チェコスロヴァキア・プロテスタント神学部で行われた講義を収録。この講義は神学部学生をはじめとした初学者を対象とし、20世紀の神学潮流への入門および導入を目的としている。1910年代の神学闘争が単なる理論的あるいは学問的な論争ではなく、先行の神学および現代社会全体の深い危機から育ったものであるという認識に立って叙述され、フロマートカの神学を理解するのみならず、弁証法神学、危機神学について知る絶好の入門書。

【目次より】

はじめに
前書き
1.序 文
2.勉強の仕方
3.方向性
4.自由主義神学の基本路線(1799年?1914年の期間)
5.自由主義神学の枠内における内面的矛盾
6.転換の外的前提
7.19世紀の弁証法神学の前任者達
8.まとめ
9.転換点
10.危機神学
11.新しい神学における初期の欠点と継続的な問題点
12.一九二一年以降のバルトの道の概要

著者略歴

著:ヨセフ・ルクル・フロマートカ
第一次大戦から第二次大戦後の冷戦期に至る20世紀の激動の時期、民族主義、ファシズム、マルクス主義の狭間で「神学する」ことを貫いたチェコの知識人(1889-1969)
監・訳:佐藤 優
佐藤優(さとう・まさる)氏は1960年生まれ。1985年、同志社大学大学院神学研究科博士課程(前期)組織神学専攻修了の後、外務省入省。95年まで在連合王国(イギリス)、ソヴィエト連邦、ロシア連邦日本国大使館勤務。92-95年、モスクワ国立大学哲学部宗教史宗教哲学科客員講師(宗教改革史、現代プロテスタント神学)。95年より外務省国際情報局分析第一課に勤務する傍ら、東大非常勤講師を務める。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、東京拘置所に拘留された。著書に『ソ連のほんとうのホント』(アイペックプレス、91年)、『教会と世界』(共著、ロシア語)、またフロマートカ『プロテスタント神学の転換点』(編書、ロシア語、93年)ほか多数。『国家の罠』(新潮社、05年)により毎日出版文化賞特別賞、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞受賞。論壇で旺盛な執筆活動を行っている。翻訳にフロマートカの自伝『なぜ私は生きているか』(新教出版社)

ISBN:9784400319818
出版社:新教出版社
判型:4-6変
ページ数:200ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2012年03月
発売日:2012年03月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM