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イエスのたとえ話の再発見

著:ヨアヒム・エレミアス
訳:南條 俊二

紙版

内容紹介

たとえ話研究の金字塔的名著が新訳で甦る。
イエスは民衆や敵対者にたとえ話を通して福音を語り、応答を迫った。しかし初代教会は、たとえ話の聴衆をキリスト者共同体に変更し、寓喩的解釈を施すなどしたため、イエスの本来の意図からの逸脱が生じた。
著者は卓越した語学力と分析力、またパレスチナの文化風土に関する該博な知識に基づいて、イエス本来の意図に迫り、解明した。
本書は『イエスのたとえ話』の学術版から純粋に言語的な資料や注を割愛し、一般読者にも研究の核心を伝えるべく編まれた普及版の全訳である。底本は最新の改訂が反映された英語普及版。

目次

1 解かねばならない難題
2  原始教会からイエスへの回帰
3 イエスがたとえ話で伝えようとしたメッセージ
4 結語

著者略歴

著:ヨアヒム・エレミアス
著者 ヨアヒム・エレミアス(Joachim Jeremias)
1900年ドレスデンに生まれ、父の任地であるエルサレムで少年時代を過ごす。チュービンゲン大学とライプチヒ大学でルター神学と古代オリエント学を学び、1935年から68年までゲッティンゲン大学で新約聖書学を講じた。考古学から文献学、神学に及ぶ卓抜した知見に基づいた広範な業績を残した。邦訳された書物には『新約聖書の中心的使信』、『イエスの聖餐のことば』、『イエスの宣教』、『NTD新約聖書注解9』などがある。1979年没。
訳:南條 俊二
訳者 南條俊二(なんじょう・しゅんじ)
1946年神奈川県小田原市生まれ。1969年上智大学外国語学部英語学科を卒業し、読売新聞東京本社入社、経済部記者、国際部ロンドン特派員、経済部次長、論説委員(国際経済、産業政策担当)、論説副委員長を経て、国際協力機構(JICA)国際協力専門員、上智大学非常勤講師。現在は公益財団法人・中曽根康弘世界平和研究所研究顧問。著書に『なぜ「神」なのですか』(燦葉出版社)、『ストップ・ザ・日米経済摩擦』(共著、三田出版会)など。訳書に『教皇フランシスコの挑戦』(春秋社)、『証言・渡米一世の女性たち』(燦葉出版社)、『ザ・一世』(読売新聞社)。

ISBN:9784400127628
出版社:新教出版社
判型:4-6
ページ数:298ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2018年09月
発売日:2018年09月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRMF