新約聖書の「本文」とは何か
著:エーバハルト・ギューティング
訳:前川 裕
紙版
内容紹介
本文学への魅力的な手引き
新約聖書に「原書」はない――。現存するのはパピルスや羊皮紙などに書き写された様々な「写本」のみ。しかもそれぞれの写本はところどころで異なるテクスト(異読)を提供する。その異読の中から「元来の」本文を再構成する試みが本文批評。つまり、聖書の「本文」自体がすでに解釈の結果なのである。
そのダイナミックな「本文」の性質、そしてその研究方法の未解決の問題、本文校訂に携わる者への提案など、見過ごされがちなテーマを正面から、かつコンパクトに扱ったのが本書。聖書を真剣に解釈しようとする者は避けて通れない問題提起。
【目次より】
■新約聖書の本文をどう定めるか
本文批評への手引き
■本文校訂者の責務
本文構成および異読資料欄への注
■新約聖書は誰が書写したか
著者・写字生・改訂者
■新約聖書本文の問題
未解決の方法論
ISBN:9784400110262
。出版社:新教出版社
。判型:A5
。ページ数:136ページ
。定価:3500円(本体)
。発行年月日:2012年08月
。発売日:2012年08月10日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRMF。