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江戸の茶碗

まっくら長屋騒動記

著:中島 要

紙版

内容紹介

時代小説界期待の新星が描く、笑って泣ける人情噺!
贋茶道具事件、夜の雪隠に出る“鬼”、吉原通いがやめられない若旦那の縁談…
頼みの綱は赤目勘兵衛、貧乏長屋で一番の怠け者だった!
飲んだくれ“先生"、獅子奮迅!
「ひゅんひゅんと気持ちよく伸びている著者の、元気な最新作!」
書評家・東えりかさんもイチ押し!

まっくら店(だな)と馬鹿にされる貧乏長屋に住むお初と、兄の太吉。浅草で小間物屋を営んでいた両親が騙されて店を失い、悲嘆に暮れて亡くなったのは二年前のこと。残された兄妹は「必ず店を買い戻そう」と固く誓いあっていた。
ひょんなことから太吉は、名品“井戸の茶碗"を入手する。だが、二十両の有り金をはたいたその茶道具は、真っ赤な贋物だった。弱り果てた兄妹に声をかけたのは隣りに住む浪人、赤目勘兵衛。我楽多茶碗を誰かに売ってやるという。日がな一日酒びたりの勘兵衛にどんな策が!? 貧乏比べじゃ人後に落ちない住人ばかり。取り得は店賃の安さだけ。芝神明の長屋を舞台に描く新世代の人情時代小説!

目次

江戸の茶碗
寝小便小僧
遺言
真眼
嫁入り問答
いじっぱり

男と女の間

著者略歴

著:中島 要
早稲田大学教育学部卒業。横浜市在住。2009年、「素見(ひやかし)」で第2回小説宝石新人賞を受賞。若き町医者を描いた爽やかで瑞々しい初長編『刀圭』と、デビュー作を含む短編集『ひやかし』が好評を集める。近著に『晦日の月』。

ISBN:9784396633929
出版社:祥伝社
判型:4-6
ページ数:248ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2012年07月
発売日:2012年07月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ