出版社を探す

祥伝社文庫

平凡な革命家の死 警部補卯月枝衣子の思惑

著:樋口 有介

紙版

内容紹介

外傷や嘔吐物は一切なし。医師の診断も心不全。
なんとか市議の死を、殺人に格上げできないものか。
火のないところに煙を立てる女性刑事の突進!

先の補欠選で担がれただけの市議が、東京郊外の自宅でひっそりと死んだ。
現場に不審な形跡はなく、しいて言えば座布団がきれいに並びすぎていたくらい。医師の診断も「急性心不全」。しかし卯月枝衣子警部補二十九歳が、あわよくば本庁栄転の足がかりにと、昼行灯の刑事課長を説き伏せ勇躍単独捜査に乗り出すと……。
軽妙な語り口が意外な真相を炙り出す驚嘆のミステリー。

著者略歴

著:樋口 有介
1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に、本作の続編にあたる『礼儀正しい空き巣の死』(祥伝社文芸単行本)、時代小説「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(祥伝社文庫刊)など多数。

ISBN:9784396347192
出版社:祥伝社
判型:文庫
定価:760円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ