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ノン・ノベル 891

厭な小説

著:京極 夏彦

紙版

内容紹介

読者様、
およしになったほうが…

エンターテインメント界をどんびきさせた異色作品集。お手軽サイズで登場!

「厭だ。厭だ。厭だ――」同期深谷の呪詛のような繰り言。パワハラ部長亀井に対する愚痴を聞かされ、うんざりして帰宅した“私”を出迎えたのは、見知らぬ子供だった。巨大な顔。山羊のような瞳。左右に離れた眼。見るからに不気味な子供がなぜ我が家に? しかし、妻はそんな子供はいないと言う。怪訝に思う私。幻覚か? それが悪夢の日々の始まりだった――。周囲で「厭な」ことばかりが続く深谷。そんな彼にも、やがて厄介な上司との決着の時が! ぞっとしてげんなりする、なのにやめられないバッドトリップ・ノベル登場!

本書の効用:背筋がぞわっとした後に、どんよりします。

目次

厭な子供
厭な老人
厭な扉
厭な先祖
厭な彼女
厭な家
厭な小説

著者略歴

著:京極 夏彦
1963年生まれ。小説家、意匠家。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。日本推理作家協会賞、泉鏡花文学賞、山本周五郎賞に続き、2004年『後巷説百物語』で直木賞を受賞。近著には『数えずの井戸』『冥談』『死ねばいいのに』『西巷説百物語』『オジいサン』『虚言少年』がある。公式サイトは「大極宮」http://www.osawa-office.co.jp/

ISBN:9784396208912
出版社:祥伝社
判型:新書
ページ数:472ページ
定価:1048円(本体)
発行年月日:2011年08月
発売日:2011年08月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ