ノン・ノベル 891
厭な小説
著:京極 夏彦
紙版
内容紹介
読者様、
およしになったほうが…
エンターテインメント界をどんびきさせた異色作品集。お手軽サイズで登場!
「厭だ。厭だ。厭だ――」同期深谷の呪詛のような繰り言。パワハラ部長亀井に対する愚痴を聞かされ、うんざりして帰宅した“私”を出迎えたのは、見知らぬ子供だった。巨大な顔。山羊のような瞳。左右に離れた眼。見るからに不気味な子供がなぜ我が家に? しかし、妻はそんな子供はいないと言う。怪訝に思う私。幻覚か? それが悪夢の日々の始まりだった――。周囲で「厭な」ことばかりが続く深谷。そんな彼にも、やがて厄介な上司との決着の時が! ぞっとしてげんなりする、なのにやめられないバッドトリップ・ノベル登場!
本書の効用:背筋がぞわっとした後に、どんよりします。
目次
厭な子供
厭な老人
厭な扉
厭な先祖
厭な彼女
厭な家
厭な小説