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祥伝社新書

第十六代徳川家達

その後の徳川家と近代日本

著:樋口 雄彦

紙版

内容紹介

徳川家達は、大政奉還の4年前(文久3年)に生まれ、
太平洋戦争の前年(昭和15年)に亡くなった。その76年の生涯は、
日本近代史とそっくり重なる。最後の将軍・慶喜から徳川宗家を
4歳で継ぎ、貴族院議長を30年間つとめ、その間、組閣の大命も
下った。ワシントン会議の全権委員となり、軍縮問題に取り組み、
右翼に命を狙われたこともあった。前政権の頭首を継承しながら、
新政府のもとでも存在感を発揮しえたのはなぜか。その稀有な生涯と、
それを許容した日本という国の謎に迫る。

目次

第一章 第十六代徳川家達の誕生 
第二章 七〇万石のお殿様
第三章 若き公爵、イギリスへ
第四章 幻の徳川家達内閣
第五章 協調路線と暗殺未遂
第六章 一族の長としての顔
第七章 徳川家の使用人と資産
第八章 日米開戦を前に死去
徳川家達・略年譜

著者略歴

著:樋口 雄彦
1961年、静岡県生まれ。静岡大学人文学部卒業。沼津市明治史料館学芸員を経て、現在、国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学教授。文学博士。著書に『旧幕臣の明治維新』『沼津兵学校の研究』(いずれも吉川弘文館)、『静岡学問所』(静岡新聞社)、『海軍諜報員になった旧幕臣』(芙蓉書房出版)など。

ISBN:9784396112967
出版社:祥伝社
判型:新書
ページ数:203ページ
定価:780円(本体)
発行年月日:2012年09月
発売日:2012年09月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB