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金子みすゞ詩選集 雨のあと

著:金子 みすゞ

紙版

内容紹介

日々がつらくなった時こそ

金子みすゞ



金子みすゞは、1903(明治36)年に山口県で生まれ、大正中期から昭和初期に活躍した童謡詩人です。彼女の残した作品には、こまやかな気づかいの優しい言葉が溢れています。「私」の存在や、小さな動植物に対する愛情、悲しみなど、現代に生きる人びとに大切なこころのありかを教えてくれます。いつの間にか忘れていた小さな幸せ、生活する喜びにもあらためて気づかせてくれるのです。本書では金子みすゞの名詩を47編収録。金子みすゞを知るきっかけとなる一冊となります。

目次

序にかえて/こころ/私と小鳥と鈴と/四月/木/春の朝/露/土と草/美しい町/転校生/このみち/ふうせん/あるとき/海とかもめ/おさかな/忙しい空/お日さん、雨さん/水と影/もくせいの灯/燕の母さん/帆/明るい方へ/こだまでしょうか/草原の夜/栗/いいこと/達磨おくり/お菓子/石ころ/山茶花/積った雪/ねがい/わらい/昼と夜/雪/さびしいとき/星とたんぽぽ/もくせい/草原/葉っぱの赤ちゃん/誰がほんとを/灰/雨のあと/橙の花/薔薇の根/暦と時計/どんぐり/お花だったら

著者略歴

著:金子 みすゞ
1903(明治36)年4月11日、山口県大津郡仙崎村(現・長門市仙崎)に生まれる。本名はテル。大津高等女学校(山口県立大津高等学校 ※現在は山口県立大津緑洋高等学校に再編され閉校)卒業。1923(大正12)年、20歳のころより「金子みすゞ」の筆名で雑誌「童話」「赤い鳥」などに詩を発表。西条八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と詩の才能を高く評価される。23歳で結婚、一女をもうけるが1930(昭和5)年、26歳の若さで自ら命を閉じる。没後その作品は埋もれ、幻の童謡詩人と語りつがれるばかりとなったが、手書きの遺稿集「美しい町」「空のかあさま」「さみしい王女」が見つかり、没後50余年を経て全集が出版された。優しさに貫かれた詩句の数々が、人々の心に広がり多くの読者を獲得する。大正末期から昭和初期にかけて512編もの詩を綴ったとされる。生誕百年にあたる2003(平成15)年4月11日、少女時代をすごした書店・金子文英堂跡地に金子みすゞ記念館が開館した。

ISBN:9784394990147
出版社:春陽堂書店
判型:4-6
ページ数:96ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2022年11月
発売日:2022年11月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ