出版社を探す

妖説地獄谷 下巻

著:高木彬光

紙版

内容紹介

時は天保十三年、老中水野忠邦による天保の改革で厳しい緊縮令が敷かれるなか、江戸の人々は抑圧的な日々を暮らしていた。ある春の宵、十六夜の月を見ながら歩いていた旗本の次男坊、早乙女主計は、高名な女侠、人魚のお富と出会う。お富と奇遇にも何度も行き逢うなかで深く惹かれていく主計だったが、それは先の知れぬ巨大な宿命劇の始まりであった。次々と現れる謎を追いかけるうちに見えてきたのは、この江戸に渦巻く巨大な陰謀の姿……そしてその渦に巻き込まれ必死にもがく己の姿だった……。
推理小説界の巨匠、高木彬光が贈る一大伝記時代長編の傑作!

著者略歴

著:高木彬光
大正九年(1920年)、青森県で四代続いた医者の家系に生まれた。京大卒業後、小説家を志し創作活動を始める。『刺青殺人事件』が江戸川乱歩に認められ、推理作家としてデビュー。昭和二十五年(1950年)『能面殺人事件』で第三回探偵クラブ賞を受賞。探偵神津恭介シリーズ、検事霧島三郎シリーズなどの推理小説が多数ある。一方、時代小説、SF小説、少女向け小説など多数の作品を遺している。平成七年(1995年)七十四歳死去。

ISBN:9784394904403
出版社:春陽堂書店
判型:文庫
ページ数:368ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2023年04月
発売日:2023年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ