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明治文学の彩り 口絵・挿絵の世界

編:日本近代文学館 編
編:出口智之

紙版

内容紹介

新聞、雑誌、書物に掲載された、口絵・挿絵は、どのように描かれ、印刷されていたのか。小説の内容とどのように関係するのか。
美麗な木版多色摺口絵の味わい方から、新聞や雑誌といった緊迫した制作現場での文章と絵とのぶつかりあいまで、フルカラーの150点を超える当時のイラストとともに紹介。

坪内逍遙、尾崎紅葉、樋口一葉、島崎藤村、泉鏡花といった文豪たちと、渡辺省亭、鏑木清方、黒田清輝、鰭崎英朋ら絵師によるコラボレーションが生んだ、明治文学の知られざる諸相を明らかにする。

目次

『明治文学の彩り口絵・挿絵の世界』刊行にあたって 中島国彦
絵とともにある明治文学 出口智之

第Ⅰ章 口絵・挿絵とは何か
第Ⅱ章 作家と出版社の挑戦
第Ⅲ章 謎の絵
第Ⅳ章 明治文学の華やぎ
第Ⅴ章 新聞挿絵の世界

口絵・挿絵という問題系 画文学に向けて 出口智之

著者略歴

編:日本近代文学館 編
日本初の近代文学の総合資料館。1963年に財団法人として発足、1967年に東京都目黒区駒場に現在の建物が開館した。
専門図書館として資料の収集・保存に努めるとともに展覧会・講演会等を開催し、資料の公開と文芸・文化の普及のために活動する。
2011年より公益財団法人。2022年現在の所蔵資料は図書・雑誌・肉筆資料など130万点。
編:出口智之
東京大学大学院総合文化研究科准教授。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専門分野は日本の近代文学と美術。明治時代における文学、文人のネットワーク、文学と美術の交渉を研究テーマとする。
主な著書に、『画文学への招待―口絵・挿絵から考える明治文化』(Humanities Center Booklet Vol.12、2021年)、『幸田露伴の文学空間―近代小説を超えて』(青月舎、2012年)、『幸田露伴と根岸党の文人たち―もうひとつの明治』(教育評論社、2011年)、共著に『国語をめぐる冒険』(岩波ジュニア新書、2021年)、編書に『汽車に乗った明治の文人たち―明治の鉄道紀行集』(教育評論社、2014年)がある。

ISBN:9784394190301
出版社:春陽堂書店
判型:A5
ページ数:192ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2022年08月
発売日:2022年08月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:XA