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もの

現代的実体主義の存在論

著:加地 大介

紙版

内容紹介

本書の考察対象となる「もの」は基礎的な物理的対象だけではない。食物・家具などの、私たちの周囲にある中間サイズの日常的物体、穴・虹などの擬似的物体、人物・精霊のような、単なる「物体」とは言いにくい実体的対象、企業・国家のような社会的・制度的対象なども、その視野から排除されることはない。本書のタイトルが「もの」であって「物」でない理由もそこにある。量子論・相対論などによって根本的に改変されゆく物質像に対して、形而上学はどのような発言を行いうるのか考察し、アリストテレス以来の実体主義を洗練し、個体・因果・時間にまつわる諸問題にも解決の見通しを与え、実在の本性に迫る包括的かつ画期的な形而上学理論の構築。

著者略歴

著:加地 大介
1960年生まれ。埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授。専門は現代形而上学および哲学的論理学。著書に『なぜ私たちは過去へ行けないのか――ほんとうの哲学入門』(哲学書房、2003年)、『穴と境界――存在論的考察』(春秋社、2008年)など。

ISBN:9784393323779
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:400ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2018年12月
発売日:2018年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX