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キリスト教の絶対性と宗教の歴史

著:エルンスト・トレルチ
訳:深井 智朗

紙版

内容紹介

新しい学問的方法の台頭や多元化する宗教・文化状況で、キリスト教が無条件に超越的・絶対的真理性を主張することは不可能ではないか。社会学者マックス・ウェーバーの同僚兼同居人としてたがいに深く影響を与え合った著者は、それまでの神学的・哲学的議論を精査し、キリスト教がひとつの歴史的形態にすぎないことを認めつつも、なお他の啓典宗教やインド思想・仏教との比較を通じて、キリスト教の偉大さを示そうとする。みずからの価値を再確認し、さらなる前進を促す本書は、トレルチ生誕150年、ますます多元化する現代において、必ず読みかえされなくてはならない古典的名著である。

著者略歴

著:エルンスト・トレルチ
1865年、ドイツのアウクスブルク生まれ。プロテスタント神学者・歴史哲学者。ゲッティンゲン大学などで神学を学び、ハイデルベルク大学神学教授、ベルリン大学哲学教授などを歴任。第一次世界大戦後のワイマール時代には、ドイツ民主党の政策に関わり、評論家として活発な執筆活動を行い、さらにプロイセン州の政務次官として、また大統領エーベルトの参事官としてドイツ再建に尽力した。1923年没。
訳:深井 智朗
1964年生まれ。現在、金城学院大学教授。哲学博士。博士(文学)。

ISBN:9784393323632
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:328ページ
定価:3700円(本体)
発行年月日:2015年12月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRM