内容紹介
世にはびこる主観主義や相対主義を、自然主義・還元主義とともに退け、普遍に妥当する「理性」の可能性と限界を、言語や数学から、科学、倫理学、宗教の領域に至るまで一貫して追求する力強い思索。ソーカル事件に端を発するサイエンス・ウォーズを論じた「理性の眠り」を併せて収録し、賢人ネーゲルの現在地を明らかにする。
著者略歴
訳:大辻 正晴
熊本大学文学部准教授。哲学専攻。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。論文に「言語論的転回――ラッセル判断理論とウィトゲンシュタイン」(『科学基礎論研究』83、1994年)、「「世界の形式」を巡って」(『人文学報』286、1998年)ほか。翻訳 に『フレーゲ著作集4 哲学論集』(共訳、勁草書房)、A ・ケニー『フレーゲの哲学』(共訳、法政大学出版局)、アンスコム「一人称――「私」は何を意味するか」(『文学部論叢』104、2013年)。
ISBN:9784393323465
。出版社:春秋社
。判型:4-6
。ページ数:264ページ
。定価:3200円(本体)
。発行年月日:2015年04月
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTK
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX。