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ポリス的動物

生物学・倫理・政治

著:スティーブン・R・L・クラーク
訳:古牧 徳生

紙版

内容紹介

人間も所詮動物であり、特別扱いする理由はない! 進化論や生物学の成果を大胆に採り入れ、歴史を精査し、ヒューマニズムの倫理を拒絶し、他の生物をも共同体に招き入れ、人間自身の家畜化である文明を批判し、権力装置である国家をも否定するところから生みだされる新しい政治哲学とはどのようなものか? 古代哲学から現代科学にまでに通じたイギリス超一流の知性の大胆な提言。

著者略歴

著:スティーブン・R・L・クラーク
1945年、インドランド東部のルートンに生まれる。1968年、オクスフォード大学を最優等で卒業。1973年、同大学にて哲学博士号を取得。オクスフォード大学やグラスゴー大学で道徳哲学の講師を勤めたのち、1984年から2009年までリバプール大学の哲学教授。現在は同大学名誉教授。専門は宗教哲学および倫理学、とりわけ動物の権利。著書としてAristotle's Man (Clarendon Press, 1975), The Moral Status of Animals (Clarendon Press, 1977), Animals and Their Moral Standing (Routledge, 1997), Philosophical Futures (Peter Lang, 2011), Ancient Mediterranean Philosophy (Continuum, 2012)など多数。
訳:古牧 徳生
1960年、静岡県生まれ。1989年、京都大学大学院文学研究科博士課程学修認定退学。現在、名寄市立大学教授。文学博士(論文 京都大学)。専門はエックハルトのラテン語著作、また英米の現代倫理学。著書として『哲学――今日の問題の根源にあるものについて考える』(大阪芸術大学、2001年)、編著に『神と生命倫理』(晃洋書房、近刊)、最近の訳書としてレイチェルズ『哲学のアポリア 批判的に思考する』(共訳、晃洋書房、2015年)、論文として「なぜ哲学は神学になったのか――人間の認識能力の限界と恵みの神の要請」(『名寄市立大学紀要』9、2015年)がある。

ISBN:9784393323434
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:432ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2015年10月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDTS