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フッと心を軽くする 仏教のことば

著:本間 大智

紙版

内容紹介

「輝け! お寺の掲示板大賞」仏教伝道協会賞(2019)、仏教タイムス賞(2021)を受賞するなど活躍中の著者が、不安を感じたときや人間関係に悩んだときなど5つのテーマにあわせて、心を軽やかに解放してくれる名言を、仏教のお経・僧侶・信者の言葉から選んでわかりやすく語る。

目次

はじめに

1 不安を感じたとき
不安やストレスというものは     地橋秀雄「瞑想との出会い」
真の無常観を備えることが      石原慎太郎「法華経を生きる」
辛いときは先を見ると嫌になる。   関口兼一「日蓮宗新聞」
人間は、役に立たないことや     平井孝男「ブッダの癒やしと心理療法」
いま私たちが仮に不幸であったら   松原泰道「法華経入門」
苦しみを本当の自分を見つけるチャンスに 福井常珖
平常心是道             馬祖道一「景徳伝灯録」
真に正しい道を           白隠「遠羅天釜」
貪欲と嫌悪とは自身から       スッタニパータ
わたしは、生きとし生けるものすべてを 妙法蓮華経
煩悩の大海に踏み込まなくては    維摩経

2 人間関係に悩んだとき
本当のところ、あなたは被害者ではなく 地橋秀雄「瞑想のフシギな力」
お釈迦様を嫌いな人もいた      本間大智
人の生き方を他人が変えることなんて 小松祐嗣「月刊住職」
近くして見難きは          空海「十住心論」
放てば手にみてり          道元「正法眼蔵」
たとえ強言なれども         日蓮「善無畏三蔵鈔」
黙している者も非難され       ダンマパダ
人が生まれたときには        ウダーナヴァルガ
ただ善き人々と共に居れ       サンユッタ・ニカーヤ
聡明な人は             テーラガーター
わたしは、あなたがたを絶対に    妙法蓮華経

3 人生や信仰、供養の意味を知りたいとき
私達が生きる目的          山尾三省「法華経の森を歩く」
日本では当たり前の         石原慎太郎「法華経を生きる」
あなたが善い人生を生きるなら    長谷川宗禅「彼の岸に至る」
お寺にいるとよく分かるけど     飯塚拓慈
いつか大切な人と          大島龍穏
仏に逢うては仏を殺し        臨済義玄「臨済録」
行く川の流れは絶えずして      鴨長明「方丈記」
己を忘れて他を利するは       最澄「山家学生式」
明日ありと 思う心の仇桜      親鸞
信を以て慧に代う          日蓮「四信五品鈔」 
臨終の事を習うて          日蓮「妙法尼御前御返事」
病によりて道心は          日蓮「妙心尼御前御返事」
人の生をうくるはかたく       ダンマパダ
貪欲の人はよい世界に行かない    ダンマパダ
他人の為に尽くす事が多くても    ダンマパダ
来世のために功徳を積め       ウダーナヴァルガ
みずから悪をなすならば       ウダーナヴァルガ
もしも自分を愛しいものだと     サンユッタ・ニカーヤ
世界がすべて焼き尽くされていると  妙法蓮華経
今わたしの身が朽ちた車のように   般泥洹経
正しい教えを聞いて         大般涅槃経

4 自分自身を見つめたいとき
我必ず聖に非ず。          聖徳太子「十七条憲法」
どんなに賢く、優秀な人でも     土光敏夫「信念の言葉」
日が当たるわけでなく        紺野美沙子「月刊住職」
平和のために何を          毎田周一
人間、生きていれば         佐々井秀嶺「必生 戦う仏教」
心のとげは抜かないで        互井観章「ハスのカホリ 四十四号」
人間は万能ではありません      源導「サチのお寺ごはん」
盗みせず 殺さぬを よきにして   徳本
まるまると まるめまるめよ     木喰
一丈の堀を越えんと         法然
さるべき業縁のもよおせば      親鸞「歎異抄」
悲しきかな             親鸞「教行信証」
他はこれ、吾にあらず        道元「典座教訓」
われらが心の内に          日蓮「重須殿女房御返事」
生まれを問うことなかれ。      スッタニパータ
他人の過失は見やすいけれども    ダンマパダ
好み、怒り、恐れ、無知によって   シガーラ教誡経
うるわしく、あでやかに咲く花でも  テーラガーター
「これはあまりに寒すぎる」     テーラガーター
もし心が邪悪に引かれ        般泥洹経
愚かな者は             雑宝蔵経  
環境がすべて心にかなうと      中部経典
正しいことさえ           中部経典

5 心穏やかに過ごしたいとき
病がまた一つの世界を        坂村真民
みんなむかしからきょうだい     宮沢賢治「青森挽歌」
仏教の思想は、凡夫がほとけを拝む前に 松原泰道「いろはに法華経」
つまらないと思ったら        瀬戸内寂聴「青空説法」
あたりまえだと思って生きるのか   鈴木隆泰「本当の仏教 第三巻」
ありがとう、合掌。         戸澤宗充「あなたが生きている理由」
人間というものは          久保田尭隆
「目からウロコの法華経講話 第三巻」
ご先祖様に心配かけない生き方こそ  互井観章「ハスのカホリ 四十四号」
災難に逢う時節には         良寛
親によき物を与へんと思ひて     日蓮「上野殿御消息」
目に見えるものでも         スッタニパータ
以前には怠りなまけていた人でも   ウダーナヴァルガ
たといヒマーラヤ山にひとしい    ウダーナヴァルガ
仕返しの心には           四十二章経
過去を追わざれ           中部経典

著者略歴

著:本間 大智
1977年生まれ。日蓮宗僧侶。青山学院大学文学部史学科および立正大学仏教学部宗学科卒業。戦没者慰霊供養・遺骨収容活動に取り組んでおり、慰霊碑保全と修復費捻出のため2010年に「戦史検定」を立案、問題制作にも携わる。2019年「輝け! お寺の掲示板大賞2019」において仏教伝道協会賞を受賞し各方面で話題に。2021年にも入賞。メディア出演や、日蓮宗西部教化センターにて勉強会開催、冊子制作のサポートなども行っている。

ISBN:9784393134573
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2022年08月
発売日:2022年08月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRFB