出版社を探す

菩薩は女性を愛せるか

著:大竹 晋

紙版

内容紹介

独特の立ち位置から徹底的な文献学的手法に基づいた仏教書を執筆してきた大竹晋が次に手がけるのは、「菩薩と恋愛」! 欲の制御を保ちながら、同時に女性の救済を行うことは可能であると説かれているのか? 在家の場合と出家の場合に分けながら、解説する。

目次

序 章 仏教において菩薩とは何か
 一 本章のねらい
 二 仏教の文献
 三 仏教の聖者
 四 聖者の出家
 五 聖者の性別
 六 本書の構成
 七 本章のまとめ
第一章 仏教は恋愛を容認できるか
 一 本章のねらい
 二 不善としての欲/貪
 三 不善としての欲邪行
 四 不善としての婬/非梵行/二二交会
 五 本章のまとめ
第二章 菩薩は女性と結婚できるか
 一 本章のねらい
 二 在家者である菩薩――前生
    部派仏教/大乗仏教
 三 在家者である菩薩――最後の一生
    部派仏教/大乗仏教
 四 本章のまとめ
第三章 菩薩は諸欲を享受できるか
 一 本章のねらい
 二 出家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 三 在家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 四 本章のまとめ
第四章 菩薩は五欲を享受できるか
 一 本章のねらい
 二 出家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 三 在家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 四 本章のまとめ
第五章 菩薩は女性を直視できるか
 一 本章のねらい
 二 出家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 三 在家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 四 本章のまとめ
第六章 菩薩は女性に説法できるか
 一 本章のねらい
 二 出家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 三 在家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 四 本章のまとめ
第七章 菩薩は女性を仲介できるか
 一 本章のねらい
 二 出家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 三 在家者である菩薩
    部派仏教/大乗仏教
 四 本章のまとめ
第八章 菩薩は女性に授胎できるか
 一 本章のねらい
 二 出家者/在家者である菩薩
 三 出家者である仏
 四 本章のまとめ
結 章 菩薩にとって恋愛とは何か
 一 本章のねらい
 二 疑問に対する回答
 三 菩薩が女性を愛せない理由
 四 本章のまとめ

略号

あとがき

著者略歴

著:大竹 晋
1974年、岐阜県生まれ。筑波大学卒業。博士(文学)。現在、宗教評論家、仏典翻訳家。著書に『宗祖に訊く――日本仏教十三宗 教えの違い総わかり』『大乗起信論成立問題の研究――『大乗起信論』は漢文仏教文献からのパッチワーク』『大乗非仏説をこえて――大乗仏教は何のためにあるのか』『セルフ授戒で仏教徒――五戒・八戒・菩薩戒、インド直伝実践マニュアル』(以上、国書刊行会)、『「悟り体験」を読む――大乗仏教で覚醒した人々』(新潮社)、『悟りと葬式――弔いはなぜ仏教になったか』(筑摩書房〈筑摩選書〉)、『仏のなりかた――上座部、説一切有部、唯識派による古典的成仏論』(春秋社)など、訳書に『現代語訳 最澄全集』全四巻(国書刊行会)などがある。

ISBN:9784393111406
出版社:春秋社
判型:4-6
ページ数:292ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDT