出版社を探す

知られざる日本工芸コレクション

ハンブルク美術工芸博物館とユストゥス・ブリンクマン

著:水藤 龍彦

紙版

内容紹介

20世紀初めにはドイツ随一といわれたコレクションを誇ったハンブルク美術工芸博物館の提唱者で、初代館長のユストゥス・ブリンクマン。19世紀から20世紀にかけて、日本の美術工芸に魅了され、一生をかけてそのヨーロッパにおける影響力を拡大しようと努力したブリンクマンのライフワークを、文献をもとに紹介する。巻頭にはカラーの口絵を配した。

目次

はじめに
1章ブリンクマンとはだれか
2章ウィーン万国博覧会とブリンクマン
3章『博物館年報』から<編み籠>
4章「日本美術における詩歌の伝統」
5章『日本の美術と手工芸』(一八八九)
6章 『日本の美術と手工芸』(一八八九)
7章『博物館年報』から <刀装具 その1>
間奏I娘ゲルトルートの回想(その1)
8章『博物館年報』から(陶磁器)
9章「乾山論」(一八九六)
10章『博物館年報』から<漆器・刀装具(その2)>
間奏II娘ゲルトルートの回想(その2)ブリンクマンの死
おわりに――日本の工芸の魅力

著者略歴

著:水藤 龍彦
1952年生。京都大学大学院文学研究科修士課程修了(ドイツ文学)。1979年追手門学院大学助手、1992年ミュンヘン大学客員研究員を経て1997年追手門学院大学文学部教授、現在に至る。
著書に『思惟する感覚』(分担執筆、鳥影社、1995)、翻訳に『ムージル著作集 第9巻 日記/エッセイ/書簡』(分担訳、松籟社、1997)、クラウディア・デランク『ドイツにおける<日本=像>―ユーゲントシュティールからバウハウスまで』(共訳、思文閣、2004)、カール・コリーノ『ムージル 伝記 2』(分担訳、法政大学出版局、2012)がある。

ISBN:9784384059557
出版社:三修社
判型:4-6
ページ数:212ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WF