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在日朝鮮人を生きる

〈祖国〉〈民族〉そして日本社会の眼差しの中で

著:山本 かほり

紙版

内容紹介

「明るくていい子たちだなぁ」朝鮮学校の学生たちに対する第一印象だ。
「この子たちはなぜこんなに明るいのだろうか?」
学生たちは体系的な民族教育を受けながら、朝鮮の言語・文化・歴史を学び、自らのルーツを明確に確認し、朝鮮人として日本社会で堂々と生きていく力をつけている。
それは「何か確実なものに守られている」安心感(すなわち朝鮮学校そのもの)の中で培われたものなのだ。(本文より)

目次

◉ 第Ⅰ部 朝鮮学校との十年

・緒言

・第一章 朝鮮高校研究に向けて

・第二章 朝鮮学校で学ぶということ──排外主義の中で

・第三章 〈祖国〉への修学旅行──朝高三年生の〈祖国訪問〉同行調査から

・第四章 「北朝鮮」言説と朝鮮学校──マジョリティの「良心」が「暴力」になるとき

・エッセイ 平壌で乾杯──私が出会った人たち
 祖国の愛は温かい
 とりこになったインジョコギパップ
 平壌の障がい児施設を訪ねて
 帰国子女の悩み
 地域が育てる─正明くんのこと
 運転手としての誇り
 만남─出会い
 最高の連れ


◉ 第Ⅱ部 ある在日朝鮮人家族親族の生活史─三十年間を見つめて

・緒言 在日朝鮮人の家族・親族の世代間生活史調査とX家──調査の概要

・第一章 X家の世代別生活史──上昇移動の生活史

・第二章 ある在日朝鮮人家族・親族の生活史に見る民族意識の変遷──上昇移動の後に

・第三章 X家と朝鮮学校・総聯──X家の生活史のもう一つの側面を読む

ISBN:9784380220012
出版社:三一書房
判型:4-6
ページ数:336ページ
定価:2800円(本体)
発行年月日:2022年03月
発売日:2022年03月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBFA