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静脈産業と在日企業

資源循環の過去・現在・未来

著:劉 庭秀

紙版

内容紹介

モノを製造する製造業を「動脈産業」、廃棄物の適正処理、加工、再資源化して無害化する産業を「静脈産業」と呼ぶ。
高度経済成長期を経て、ごみ問題は衛生処理から資源リサイクルの時代に突入。
廃棄物の適正処理と資源循環は、国際的な取り組みや協力が求められる地球環境問題として認識される。
都市環境問題を解決するために最も重要なこの問題を手がかりに、日韓両国の歴史、社会、政治、経済、環境、文化などすべての分野において相互の特別な関係を、静脈産業という特殊な分野の歴史、彼らの貴重な経験と教訓から理解する一助に。

目次

プロローグ
第1章 職を求めて
第2章 生きるために
1.企業としての成長
2.祖国への思い
第3章 鉄屑屋からリサイクル企業へ:経済成長とともに
1.日本の静脈産業
2.日本の経済発展とともに
3.鉄スクラップと在日静脈産業
第4章 グローバル化と地球環境問題:環境産業としての成長
1.静脈産業とは
2.環境産業としての成長
3.災害廃棄処理の貴重な経験と絆
4.二度の東京オリンピック
第5章 世代交代と競争の激化:新たな連携・競争から共創へ
1.在日2世と在日3世経営者
2.世代交代の波
3.ビジネス環境の急変
4.新たな連携
エピローグ:持続可能な社会を目指して

著者略歴

著:劉 庭秀
1967年 韓国ソウル市生まれ。
1993年 来日。
2000年 東北大学大学院国際文化研究科 助教授。
現在、同研究科国際環境資源政策論講座 教授。
専門分野は環境政策学、資源循環型環境システム、都市鉱山一般廃棄物の適正処理とエネルギー回収、容器包装リサイクル、自動車リサイクル、小型家電リサイクル、災害廃棄物処理と再資源化、廃プラスチック問題、国際資源循環、環境(SDGs)教育など、幅広い研究・教育・社会貢献活動を行っている。

ISBN:9784380200076
出版社:三一書房
判型:A5
ページ数:160ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TQS