幻冬舎文庫
開店休業
著:吉本 隆明
著:ハルノ 宵子
紙版
内容紹介
父母の故郷天草の雑煮、今はなき三浦屋のレバカツ、母にねだった塩おにぎり、少年期の大好物焼き蓮根、自ら絶品と称した手製の豚ロース鍋……。食を通じて蘇る記憶はどれも鮮やかに「家族の日常」を浮かび上がらせる。あわせて、長女・ハルノ宵子が愛情とユーモア溢れる筆致で晩年の父の姿を瑞々しく綴る。胸と胃袋を打つ、珠玉の食エッセイ。