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逃亡者

著:中村 文則

紙版

内容紹介

「一週間後、君が生きている確率は4%だ」

突如始まった逃亡の日々。
男は、潜伏キリシタンの末裔に育てられた。

第二次大戦下、”熱狂””悪魔の楽器”と呼ばれ、ある作戦を不穏な成功に導いたとされる美しきトランペット。あらゆる理不尽が交錯する中、それを隠し持ち逃亡する男にはしかし、ある女性と交わした「約束」があったーー。
キリシタン迫害から第二次世界大戦、そして現代を貫く大いなる「意志」。中村文学の到達点。

信仰、戦争、愛ーー。
この小説には、
その全てが書かれている。

いつか書くと決めていた。ーー中村文則

著者略歴

著:中村 文則
1977年愛知県生まれ。福島大学卒業。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞し、デビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸<スリ>』で大江健三郎賞受賞。『掏摸<スリ>』の英訳が米紙WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の2012年年間ベスト10小説に選出される。14年、日本人で初めて米国でデイビッド・グディス賞を受賞。16年『私の消滅』でドゥマゴ文学賞を受賞。他の著書に、映画化もされ話題となった『去年の冬、きみと別れ』の他、『何もかも憂鬱な夜に』『教団X』『あなたが消えた夜に』『R帝国』『その先の道に消える』など多数。エッセイに『自由思考』がある。

ISBN:9784344035935
出版社:幻冬舎
判型:4-6
ページ数:500ページ
定価:1700円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ