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化学系学生にわかりやすい 平衡論・速度論

著:酒井 健一
著:酒井 秀樹
著:湯浅 真

紙版

内容紹介

化学平衡論基礎編では化学ポテンシャル、相平衡など、応用編では多成分の相平衡、生体系における相平衡などを解説。反応速度論基礎編では反応速度式と反応次数など、応用編では生体系における反応速度論、高速反応測定法などを解説。

目次

1.化学平衡論:基礎編
1.1 序論
 1.1.1 国際単位系(SI)
 1.1.2 状態変数
 1.1.3 微分に関する重要な公式
1.2 化学熱力学の法則と自由エネルギー
 1.2.1 熱力学第一法則
 1.2.2 熱力学第二法則
 1.2.3 エンタルピーと熱容量
 1.2.4 自由エネルギーの定義
 1.2.5 マクスウェルの関係式
 1.2.6 自由エネルギーの性質
 1.2.7 ギブスエネルギーの圧力依存性
 1.2.8 ギブスエネルギーの温度依存性
1.3 化学ポテンシャルと圧平衡定数
 1.3.1 化学ポテンシャルの定義
 1.3.2 化学ポテンシャルの性質
 1.3.3 混合に伴うギブスエネルギーの変化
 1.3.4 質量作用の法則と圧平衡定数
 1.3.5 ルシャトリエの法則
1.4 相平衡と状態図
 1.4.1 純物質の化学ポテンシャルと相転移
 1.4.2 純物質の状態図
 1.4.3 クラウジウス・クラペイロンの式
 1.4.4 ギブスの相律
 1.4.5 理想溶液
 1.4.6 2成分系の気/液平衡
1.5 希薄溶液の性質
 1.5.1 ヘンリーの法則
 1.5.2 蒸気圧降下
 1.5.3 沸点上昇
 1.5.4 凝固点降下
 1.5.5 浸透圧
演習問題

2.化学平衡論:応用編
2.1 多成分系の相平衡
2.2 生体系における相平衡─Hbの多段平衡論を中心に─
 2.2.1 ヒルの解析
 2.2.2 アデアの解析
 2.2.3 モノー・ワイマン・シャンジューの解析
 2.2.4 解析例のまとめ
2.3 生体系の多段平衡のpH依存性─Hbのボーア効果─
2.4 熱力学パラメータと化学反応の進む向きの一例
演習問題

3.化学反応速度論:基礎編
3.1 反応速度とは
 3.1.1 ショ糖の加水分解反応
 3.1.2 反応速度の定義
3.2 反応速度式と反応次数
 3.2.1 反応速度式の概念と定義
 3.2.2 反応次数
 3.2.3 反応速度と反応機構
 3.2.4 反応速度定数とその単位
3.3 種々の次数の化学反応の反応速度
 3.3.1 n次反応
 3.3.2 一次反応
 3.3.3 半減期
 3.3.4 二次反応
3.4 いろいろな反応
 3.4.1 可逆反応
 3.4.2 逐次反応
 3.4.3 定常状態近似とその適用
 3.4.4 酵素反応
 3.4.5 反応速度の圧力依存性
3.5 反応速度の温度依存性
 3.5.1 衝突理論
 3.5.2 遷移状態理論
演習問題

4.化学反応速度論:応用編
4.1 反応機構の応用
 4.1.1 次数別の分類
 4.1.2 化学方程式別の分類
4.2 生体系における化学反応速度論─MbおよびHbを中心に─
 4.2.1 二次反応
 4.2.2 二次平衡反応
 4.2.3 平衡交換反応
4.3 酵素反応速度論
 4.3.1 酵素反応の反応式(ミカエリス・メンテンの式)に基づく反応
 4.3.2 阻害剤の影響:拮抗型阻害,非拮抗型阻害および不拮抗型阻害
 4.3.3 酵素活性へのpH,温度などの影響
4.4 高速反応測定法
演習問題

引用・参考文献
演習問題解答例
索引

ISBN:9784339066548
出版社:コロナ社
判型:A5
ページ数:136ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2021年04月
発売日:2021年04月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PNR