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奇想天外の本棚 5

恐ろしく奇妙な夜

著:ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ
訳:夏来健次
監:山口雅也

紙版

内容紹介

「虚構と現実のあわいに君臨する異能の作家。」(山口雅也)

「人形は死を告げる」「つなわたりの密室」「殺人者」「殺しの時間」「わたしはふたつの死に憑かれ」「恐ろしく奇妙な夜」の6編を収録した、『赤い右手』の作者ジョエル・タウンズリー・ロジャーズによる中短編傑作集。
【アラート】ネタバレの恐れがあるのであらすじ等は一切書きません。

《目次》
【炉辺談話】 『恐ろしく奇妙な夜』(山口雅也)
人形は死を告げる
つなわたりの密室
殺人者
殺しの時間
わたしはふたつの死に憑かれ
恐ろしく奇妙な夜

目次

【炉辺談話】 『恐ろしく奇妙な夜』(山口雅也)
人形は死を告げる
つなわたりの密室
殺人者
殺しの時間
わたしはふたつの死に憑かれ
恐ろしく奇妙な夜

著者略歴

著:ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ
Joel Townsley Rogers(1896-1984)
アメリカの大衆小説家。ミズーリ州に生まれ、87歳で歿。ハーヴァード大学に学んだ秀才として知られる。大学卒業後海軍航空隊に2年間入隊し、除隊後各種パルプ雑誌に数多くの作品を発表、晩年まで作家活動を続けた。作品分野はミステリ、サスペンス、ホラー、SFなど多岐にわたり、軍でのパイロット経験を活かして航空冒険小説も手掛けた。最も有名な小説は1945年の長篇ミステリ『赤い右手』で、英語圏でこんにちまで版を重ねると同時に日本を含む諸外国で翻訳され、1951年にはフランス推理小説大賞を受賞した。他の長編にはOnce in a Red Moon(23)、Lady with the Dice(46)、The Stopped Clock(58)があり、いずれもサスペンス・ミステリで、忘れられた中短篇の秀作群とともに近年復刊が進んでいる。
訳:夏来健次
夏来健次
英米小説翻訳者。訳書にジョエル・タウンズリー・ロジャーズ『赤い右手』、ジョージ・W・M・レノルズ『人狼ヴァグナー』(以上国書刊行会)、R・L・スティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』、 C・ディケンズ他『英国クリスマス幽霊譚傑作集』(以上創元推理文庫)、G・G・バイロン他『吸血鬼ラスヴァン』(東京創元社、共編訳)他。
監:山口雅也
山口雅也
早稲田大学法学部卒業。大学在学中の1970年代からミステリ関連書を多数上梓し、’89年に長編『生ける屍の死』で本格的な作家デビューを飾る。’94年に『ミステリーズ』が「このミステリーがすごい!’95年版」の国内編第1位に輝き、続いて同誌の2018年の30年間の国内第1位に『生ける屍の死』が選ばれKing of Kingsの称号を受ける。’95年には『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。シリーズ物として《キッド・ピストルズ》や《垂里冴子》など。その他、第四の奇書『奇偶』、冒険小説『狩場最悪の航海記』、落語のミステリ化『落語魅捨理全集』などジャンルを超えた創作活動を続けている。近年はネットサイトのGolden Age Detectionに寄稿、『生ける屍の死』の英訳版Death of Living Deadの出版と同書のハリウッド映画化など、海外での評価も高まっている。

ISBN:9784336074058
出版社:国書刊行会
判型:4-6
ページ数:378ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB